タウン探偵団初登場の若手エージェントNだ。今年の干支「うし」が、つつじ寺として地域の人に親しまれている神木山等覚院にいると聞き、調査にあたった。
同院に向かい住職の中島有淳さんに話を聞くと、「うし」がいるのは山門。十二支が彫られていた。いわば「丑」だ。山門は123年前に建立されたもので資料はほぼ残っておらず、彫られた明確な理由は判明していないという。「参拝者に、十二支を身近に感じてもらいたいという思いを元に作られたのではないか」と中島さんは考えを語る。
彫られた十二支については謎が多いままだが、山門にまつわる話を2つしてくれた。一つは、山門にある仁王像は東京・深川の人から寄進されたものだそう。一つは建築物を建てるときに、協力してくれた関係者を記す「棟札」には、近隣住民の名前も多くあったという。かつて地域の人に限らず、たくさんのチカラを合わせて作り上げた山門。その十二支たちが今日も町を見守っている。
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