核廃絶を訴える「2021・宮前区 語りつごう平和な未来のために 原爆展」が、宮前市民館ギャラリーで8月6日から11日まで開催された。夏休み中に図書館を訪れた親子連れなど、昨年を大きく上回る1日あたり160人ほどが訪れた。
会場には広島・長崎原爆写真パネルや実物大原爆の絵、造形作家の武田美通氏の作品「残された数秒の母子のいのち」などが展示され、来場者は足を止め見入っていた。
同展実行委員長の今川幸子さんは「子連れや若い人も今年は多い。事実をきちんと知って、親子で話ながら考えるきっかけとなってくれたら」と思いを語った。
親子連れも多く
核兵器禁止条約批准国一覧を見て「なんで日本の旗はないの」と聞く4歳と1歳の子どもを連れて訪れた小台在住の夫婦は、子どもに「まだわからないだろうけれど、何かを感じてくれれば」と話し、子どもたちに熱心に展示を説明していた。
「図書館に来たついでに」と訪れた植木幸子さんと、さくらさん(20)・ゆかりさん(17)・ゆずさん(5)3姉妹。母の幸子さんは「当初の予定通り祖父の住んでいた小倉(現北九州市)に原爆が落ちていたら、私もこの子たちも生まれていなかった。戦争の無い平和な世界となるよう、若い人たちが伝えていかないと」と語り、さくらさんは「授業などで少しは学んだけれど、展示を見て、もっと知りたいと思った。感じて、知る機会がもっと増えたらいい」と話した。
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