区内町内会の中でもその歴史は古く、昭和30年に設立され、昭和48年には規約が施行された。「今も昔も変わらず穏やかなまち。犯罪も少ないしね」。
東急田園都市線開通による人口増加で30年ほど前から加入世帯が増えた。機能低下を防ぐために昭和36年、宮崎町内会と大塚町内会が分離。平成16年には小台町内会も分離した。現在の会員は約3700世帯。2年前には大型マンションの加入により、さらに会員数が増えたという。
比較的、大所帯だが「結束力がある」。例えば、毎年約700人が参加する盆踊り大会では、役員ら約130人が集まり準備する。「みんな揃って準備するから一体感を持てる」。他にも、ソフトボール大会や歩け歩け大会など老若男女が楽しめる行事が多い。
情報の共有化も大型町内会には大切だ。これまでベニヤ板だった36の掲示板を全てガラス窓つきタイプに変更。誰もがいつでも「情報を見られる」ようにした。また、年に7回ほど行う定例会議を重視。決定事項を周知徹底させることで組織としてのまとまりを維持している。
課題は、防災の強化。町内会として機材や備品が少なく、整備していく必要がある。次年度以降は本格的な避難訓練の実施も取り組んでいく予定だ。「全世帯に向けた訓練をして、万一の時に備えていきたい」。