宮前区内の上半期（１月１日〜６月30日）の火災発生件数は20件で、昨年同時期の９件に比べ、２倍以上増加した。川崎市全体では１５３件で14件減少している。
昨年の区内の火災発生件数は１年間で23件と市内で最少だったが、今年１月に入り増加。宮前消防署は町内会に防火チラシを配布して注意を呼びかけた。同消防署担当者は「啓発後、一時は減ったものの、上半期の平均の約15件と比べても多発している」と話す。
原因別でみると市内では放火が最も多く、次いでたばことなっている。区内の原因別発生状況は調査中だ。担当者は「放火防止のため、ごみは収集日の朝に出す、燃えやすいものを家の周りに置かないなど基本的なことを積み重ねてほしい」と呼び掛ける。
新型コロナ感染拡大消防団活動に影響も
新型コロナ感染拡大により、消防団の活動にも影響が出ている。５月に予定していた宮前消防団操法大会は中止、訓練なども行えない状況だという。同団では７月11日、放水ポンプなどの性能検査や整備を実施。杉田正文団長は「できることをやって安全のために備えていく」と話した。
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