今月16日から始まる確定申告を前に「e─Tax」をPRする川崎南税務署の署長 矢場 誠一さん 東京都江戸川区在住 57歳
「e-Tax」の普及目指す
○…納税環境の整備、適切かつ公平な税務行政の推進を目指している川崎南税務署。職員125人の先頭に立ち、取りまとめるのがこの人。今月16日から始まる確定申告を前に「納税者が正しい申告と納税が行えるよう職員をはじめ、税理士会や青色申告会など関係団体と連携を図り、広報活動や利便性の向上に向けサービスの充実化を図っていきたい」と意気込む。
○…現在力を入れている取組に国税電子申告・税金システムの「e-Tax」を挙げる。利用者は増えているものの「目標の値まではまだまだです」と苦笑い。普及に向けては関係団体と連携し、キャンペーンを行うほか、パソコンが苦手な納税者のために相談窓口を設置するなど利用者拡大に向け努力を惜しまない。「e-Taxでは確定申告期間中、24時間受付している。利便性も高いので是非使い方を理解して利用して欲しい」と強く訴える。
○…千葉県銚子市出身。高校卒業後、母親の勧めで税務署に入署した。法人課税事務を皮切りに、主に法人調査部門で活躍した。特にバブル全盛期に9年間勤務した法人課税課が最も印象に残る。経費を水増しするため架空の領収書を販売するいわゆるB勘屋などの調査が本格化し、昼夜問わず情報の収集、整理に奔走。時には企業に出向き指導などもした。「毎日大量の情報が流れてきて、寝る間のないくらい大変だった」。
○…健康管理やストレス解消のためウォーキングやストレッチを欠かさない。「運動不足になりがちなので週末は近所を歩くようにしている。体を動かしてストレッチすることで、心のストレッチにもなる」。川崎市に勤めるのは川崎北税務署以来約30年ぶりの2回目。印象について聞くと「以前は公害の街やギャンブルの街といった印象だったが今の印象はスカイブルー。フロンターレやドラえもんなどが活躍しているから。川崎市を盛り上げてほしいですね」と微笑む。
5月24日
5月17日