市政報告 銭湯の利活用を考える 川崎市議会議員 ためや義隆
銭湯は川崎区でも日常の中に溶け込んだ存在。ところが燃料代等の支出も大きく、廃業を考える銭湯は残念ながら増えている状況です。地域資源でもある銭湯を活用すべく、川崎では介護予防デイ銭湯事業といった取組みも行われていますが、地域の方の憩いの場がなくなるのは寂しい事です。
近年、銭湯を違う視点で捉え利活用する「リノベーション」という事例があります。4月に視察した徳島県美波町では、明治時代に作られたという銭湯を「公共スペース」と「オフィス」にリノベーションし「今までと違う役目」を持たせる取組みがスタートしていました。町の人が気軽に集える機能と、オフィス機能=雇用・経済活動を持たせ、地域を活性化させていくのがコンセプト。また、その一カ所だけでなく、周辺の空き家もオフィスやカフェにするなどのプランがあるそうで、エリア全体の活性をはかる、「点でなく面」の取り組みが肝であると考えます。
これは川崎の商店街活性化にも繋がる考えです。いかに点から面に波及させていくか。簡単ではありませんが、まだまだ川崎にもこのような可能性を感じるところです。銭湯に限らず、例えばかつての役目を終えたもの、それを違う視点で見る事から、新しいものが生まれる。皆さんも一緒に考えてみませんか。
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4月26日
4月19日