県政報告 がんの終わりの始まりvol.2 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
治療のお値段!?
がん治療は日進月歩。日々、新たな治療法が生み出されています。当初は自由診療ということで費用負担が大きいですが、有効性が認められると「先進治療」として民間の医療保険等でカバーできるようになり、さらに、普及が進むと保険適用となって、多くの方々に活用していただけるようになります。私は最先端の治療を保険適用にするため、国に対し意見書を提出するなど診療報酬の改定を求めてきました。
手術ロボット・ダビンチ
昨年度、厚生常任委員長だった私は、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使う手術の保険適用が拡大される見通しであることを知り、患者負担が軽減されることから、県立がんセンターへの「ダビンチ」早期導入を訴えました。
ダビンチを用いた手術は、傷口が小さく出血量も少ないため患者の回復が早い利点があります。一方、合併症があるなどダビンチ手術が困難な患者には、平成27年から、がんセンターで行っている重粒子線治療が効果を発揮します。今年4月には、どちらの療法でも「前立腺がん」が保険適用になり、6月の代表質問では「今後はダビンチを使う手術と重粒子線治療のそれぞれの特性を生かしながら最先端医療の活用を図っていく必要がある」と訴えました。
前立腺センターが開設
これを受け、県立がんセンターでは本年9月、最新の手術支援ロボット「第4世代ダビンチX」の導入に併せて「前立腺センター」を立ち上げ、ダビンチ手術や重粒子線治療をはじめ、放射線治療・薬物療法・腹腔鏡手術など幅広い治療手段を患者の状態やがんの特性に合わせて適切に活用する取り組みが始まりました。早期前立腺がんは、適切に治療すれば10年生存率が99%と検診の重要性は言うまでもありません。
前立腺センターへのお問合せは、神奈川県立がんセンター地域連携室(【電話】045・520・2272)。
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4月26日
4月19日