市政報告 思い出づくりの場としての商店街振興について 川崎市議会議員 佐野 よしあき
私は、商店街を人と人との絆づくりの場として位置付けることで、新たな価値を引き出すことができるのではないかと考えています。その一つが商店街を子どもたちの思い出づくりの場として活用するということです。
私は、このまちで育った子どもたちにふるさとの思い出を作ってあげたい想いから、いくつかの商店街の皆さんと一緒に、「わがまちの思い出づくり」プロジェクトと銘打ち、取り組んできました。
ある商店街では、2014年から職業体験の一環として地元の中学生と商店街の役員が一緒に知恵をしぼり、どうしたらお金を掛けず子どもたちが楽しめるかを考え、「物々交換」を基本に、中学生のアイディアを生かして住民参加型のイベントを共に取り組んできました。
ポイント制による物々交換の仕組みを考え、商店街フラッグの作成など宣伝から当日の運営に至るまで、町内会の協力も得ながら、商店街と中学生が一体になって取り組まれてきました。
その結果、商店街と中学生との絆が生まれ、地域住民と商店街との絆を再生し、商店街に新鮮な風が起きています。
私は、「ふるさとの思い出づくり」という目的によって、単に商店街のイベントという位置づけにとどまらず、商店街と地域の絆づくりの場、また、「住民の自己実現」の場、住民参加型の憩いの場として、商店街の新たな可能性につながっているように感じています。
昨年6月議会一般質問で、横浜市の制度を参考に、地域の福祉やコミュニティーの拠点として活用する際、商店街の空き店舗に改修費用を助成する制度を取り上げました。
川崎市内の商店街の数は、2013年に234団体から2018年には211団体に減り、川崎市商店街連合会 加盟商店街も115団体から101団体に減少しています。
私は、人と人の絆づくりの場として商店街の新たな可能性を引き出し、商店街の減少を食い止めることが出来るように、市民の皆さんと一緒に挑戦し続けたいと思います。
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4月26日
4月19日