県政報告 コロナ禍のインフルエンザ対策 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
今冬は、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が懸念されています。新型コロナには、嗅覚や味覚の異常といった特徴的な症状もありますが、それ以外は発熱・だるさ・関節の痛み・せきなど、インフルエンザと症状が似ており、この二つの感染症を検査なしに見分けるのは困難です。医療現場での検査体制の拡充については7月の県政報告でご紹介しましたが、今回は重症化を避けるための予防接種についてご報告いたします。
重症化を避けるために
一般的には、ウイルスに感染すると、免疫作用が働き、2つ目のウイルスには感染しないと考えられていました。しかし、新型コロナウイルス感染症に関しては、中国・武漢の重症患者の50%がインフルエンザにも感染していたとする研究結果が発表されています。また、同時感染による重症化についても、本来、免疫細胞がウイルスと戦うために作る「サイトカイン」が制御不能となり、自分の細胞まで傷つけてしまう「サイトカインストーム」が起こりやすいとの報告もありました。同時感染による重症化を避けるためにも、インフルエンザの予防接種は重要です。
高齢者の予防接種無償化へ
これまでインフルエンザ予防接種については、各自治体が独自に補助金制度を設けてきました。公明党神奈川県議団は、コロナ禍において、県としても自治体を支援し、無償化するよう求めてまいりました。このほど、知事は、重症化が懸念される高齢者や持病をお持ちの方に対し、無償化する方針を明らかにしました。
対象は、65歳以上の方や60〜64歳で特定の基礎疾患がある県民、約230万人。期間は10月1日から12月31日まで。予防接種の事業主体である市町村(川崎市も含まれます)に財政支援を行い、県と自治体が連携して高齢者のインフルエンザ予防接種を促進してまいります。
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4月26日
4月19日