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公開日:2021.02.12
校庭開放利用に「催し」を
幸高生が区に提言
市立幸高校(幸区戸手本町・安藤勉校長)普通科2年生が、幸区役所職員を前に、区が抱える課題解決策について提案する発表会を2月4日に同区役所で行った。校庭開放問題をテーマにした発表ではイベント開催や異世代交流などの提案がなされた。
幸区は昨年6月、同校の総合学習「幸探究」の研究テーマに区が抱える18の課題を提案した。その中の一つ、校庭開放は一昨年の車座集会で「ボール遊びが自由にできる場所が欲しい」という子どもの意見から出てきた。
発表に立った2グループは、事前に小学生にアンケート調査を行った結果を報告し、約8割の児童が校庭開放利用をしたことがないという現状を伝えた。
高校生たちは参加しやすいイベントを行うことで課題解決を検討。ドッジボール大会や、春の花見、夏の流しそうめん、秋の月見、冬の天体観測など季節ごとのイベント、プチ運動会の開催などを提案。協力を仰ぐ小学校には「イメージ向上を狙えることをアピールする」とも語った。
開催に当たっては高校生がボランティアとして各イベントに参加することも提案。「保育士や教育関係を志望する高校生にとって、こどもと接する機会が増えるメリットがある」と強調した。小学生にとっても異世代交流はコミュニケーション力の向上にもなり、普段こどもだけでは難しい遊びも出来るようになるという。
区の担当者は「幸区はドッジボールが盛んなので小学生も入っていきやすい。季節ごとのイベントはどんな子でも遊びに来られる内容が良かった。すぐにでも取り組めればと思う」と語った。
アンケートからは校庭開放を利用しない理由として、公園の方が自由に遊べる、学校より公園が近い、携帯電話を持ち込めない、家でゲームをした方がいい、校庭で遊ぶ気にならない、友達も使ってないなどが明らかになった。下平間小へのアンケートでは7割の児童が高校生と遊びたいと回答していた。
8テーマを発表
当日の発表は区から示された18の課題のうち校庭開放の他に、区役所ウェブサイトのこどもページをいかに魅力的にするか、夢見ヶ崎動物公園の魅力発信、町内会・自治会活性化、鉄道魅力発信、市民館喫茶室跡地活用、若者の投票率向上、区の新魅力など8テーマで行われた。
関敏秀区長は「いい提案を頂いた。行政職員の固まった頭には、若い方の柔軟な考え方は参考になる。100%とはいかないが実現していきたい」と施策反映に前向きな姿勢を見せた。
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