幸高校ビジネス教養科
川崎初の「ご当地ガチャ」
企画、商品化に一役
12月6日
NPO法人ワーカーズ・コレクティブメロディー(木村満里子理事長)が運営するコミュニティーカフェが、コロナ禍での休業や感染対策の苦労を乗り越え、4月に2周年を迎えた。木村理事長は「人と顔を合わせる機会が減っている今だからこそ、地域の居場所の必要性を改めて感じた」と話す。
同法人メンバーと地域住民がボランティアで運営する「多世代の居場所メロディーココ」(幸区中幸町4の21)。600円と低価格でランチを提供することで、誰でも気軽に立ち寄れる居場所作りを目指し、2019年にオープンした。以来、子育て世代や高齢者など多世代が集う交流の場となっている。5月15日からきょうまで、バースデーウィークとして寄席や体操教室など多様な催しを実施。地域住民らが足を運んだ。
カフェでは、元料理人が「包丁研ぎが得意」と言えば、子連れの母親が「今度お願いしたい」と返すなど、多世代間の会話にも花が咲く。「ここだからこその出会いがある」と木村理事長は語る。
開設から1年程で新型コロナの感染拡大が直撃。毎日訪れる常連客も増え、ボランティアや客同士のつながりも徐々に広がり、軌道に乗り始めた時期だった。昨年の1回目の緊急事態宣言下で約3週間、店を閉めた際には「毎日楽しみにしてたからさびしい」「息抜きがなくなってしまった」と残念がる声が寄せられた。
同法人は介護事業も展開しており、カフェと並行して働くメンバーも多いため、再開を検討する一方、高齢者への感染拡大の懸念も大きかった。木村理事長は「葛藤もあったが、コロナ禍で子どもと常に向き合い続けるママや、一人暮らしの高齢の方たちにとって大切な場所になっている」と、感染対策を徹底しながらの再開を決意した。
地域が作る多世代の居場所に
給付金なども活用しながらカフェの運営は何とか維持しているが、地域の居場所を継続して開いていくためにも1日平均10人前後の来店者数を、徐々にでも増やしていきたいという。
また、ボランティアの増員も目指す。現在は10人程が、それぞれの得意分野を生かして携わっているが、今後は約30人の確保を目標としている。木村理事長は「ゆくゆくは地域の人が地域のために、自分たちの手で運営していけるようになるのが理想」と語る。地道につながりを広げ、関わる人を増やしていく。
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12月6日
11月29日