市政報告 12月定例市議会報告 人権尊重まちづくり条例・富士見公園整備で質問川崎市議会議員 みらい川崎市議団 飯塚正良
12月市議会定例会で「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」、「富士見公園整備」などについて質問を行い、福田市長をはじめ担当局長から答弁がありました。
差別のない人権尊重のまちづくり条例について
「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が市議会で可決成立して2年がたちました。たしかに、表面上はあからさまな差別発言は減少しました。
しかし、川崎駅前での街頭宣伝は終息せず、インターネット上のヘイトスピーチは後を絶ちません。
9月5日には新百合ヶ丘駅前(麻生区)の街頭宣伝でヘイト団体による「在日韓国・朝鮮人寄生虫発言」がありましたが、市は条例の罰則規定に抵触しないとの見解を示していました。こうしたことから、差別防止対策等審査会の活用の検討を市民文化局長に質しました。
しかし、市民文化局長は条例の仕組みによって審査会の意見聴取は12条の規定に抵触した者に対して勧告しようとする時に行うとし、残念ながら壁を作っています。
そこで本条例解釈指針にある第8条に、既存の方法での対応が困難な事実には意見聴取を想定している、との根拠から意見聴取は可能と意見を表明しました。
今後条例の仕組みの検討が求められています。
同じ新百合ヶ丘で行われた「4世5世になればその国民になるのは当然」という発言は、未成年の子どもに居住する国籍を強いていることであり、「川崎市こどもの権利に関する条例」の第11条には、ありのままの自分でいる権利がうたわれています。この発言は条例違反であることを指摘し、こども未来局長の見解を求めました。
こども未来局長は「安心して生きる権利」「人格が尊重されること」を列挙し、条例の説明に終始しました。何故条例の趣旨から照らしておかしいと一言言えないのか、萎縮した姿勢に疑問を感じました。
富士見公園整備について
富士見公園再編整備基本計画がまとまろうとしています。問題は、富士見中学校の校地確保です。富士見中学校は全国でも自校グラウンドを持たない数少ない学校の一つです。
先の代表質問でも、富士見球場については、従来からの時間利用を教育委員会・中学校とのとり決めで行うことを確認しました。新たに整備される北側の多目的広場(教育文化会館跡地)についても富士見球場と同様に利用できないかと質しました。
建設緑政局長は、市民利用と学校利用のバランスを図りながら運用、利用時間と用途などは引き続き教育委員会及び富士見中学校と協議調整していくと答えました。
次に富士見公園交番については、現在の北側駐車場の位置に移設することになり、それまでの4年間は閉所するとのことです。その間の安全確保など、地元町内会や近隣公共施設には知らされていなかったそうです。安全対策を質しました。
建設緑政局長は神奈川県警に対し、交番閉所後の安全対策について申し入れ、富士見公園を含めた地域の安心、安全の向上に向け、巡回等の対応を関係部局と調整すると答えました。
地域の安全対策が急務となっています。
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4月26日
4月19日