神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2014年12月5日 エリアトップへ

「銭湯アプリ」の運用を開始した川崎浴場組合連合会の会長を務める 松永 準一朗さん 中原区在住 65歳

公開:2014年12月5日

  • LINE
  • hatena

若い世代にも”湯気”届け

 ○…川崎浴場組合連合会と大田区浴場組合連合会がタッグを組み、完成した「銭湯アプリ」。いよいよ9日から提供が開始となる。多摩川をまたいで隣という双方の立地を活かし、地域間を行き来してもらおうと企画。両区の銭湯が検索できるほか、キャラクターを登場させたスタンプラリーの機能も搭載した。「銭湯に馴染みの薄い若い層はスマホ世代。利用してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 ○…最盛期の昭和40年代には市内で180軒あった銭湯も、現在は55軒に。「家庭風呂が普及する前は、誰もが銭湯に来ていた。男湯に入ってきて子どもの首根っこつかまえてゴシゴシ洗う頼もしいお母さんの姿、思い出すなあ」。昭和の風景の代名詞とも言える光景が当たり前のようにあった頃が、脳裏に焼き付いている。「昔は銭湯が必然だった。今は目的が気分転換や健康といったものに変わっている。だからこそアプリのような試みで付加価値をつけていかなければ」と、会長として使命に燃える。

 ○…石川県金沢市で銭湯を営む家に生まれた。物心ついたときには、手伝いのため番台に座った。「子ども心に必ず継ぐものだと思っていたよ」と笑う。昭和31年に元住吉に移り住み、父親が「今井湯」を開業。専門学校卒業後、すぐに同店で働きだした。父親が他界した6年前に2代目を継承し、妻と後継者となる息子夫婦とともに、毎日湯気を立ち上らせている。

 ○…かつて法大野球部が祝勝会をあげたこともあるという施設内の食堂があった場所には、たくさんのサイン色紙が飾られている。「昔は選手がよく風呂掃除に来たね。妻は選手やOBから『おばちゃん』と慕われているけれど、私は完全に飲み友達」と、親しみやすい笑顔を浮かべる。自身も近隣の法政二高卒。湯のように温かい視線を選手達に送ってきた目で見つめ続ける銭湯業界が、さらに熱を帯びることを願う。
 

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

永岡 敦司さん

今春から幸消防署長を務めている

永岡 敦司さん

高津区在住 54歳

5月24日

森 勝利さん

川崎野球協会の会長を務める

森 勝利さん

幸区南加瀬在住 80歳

5月17日

高橋 宏和さん

川崎郷土・市民劇『百年への贈り物ー川崎市誕生ものがたりー』で主役を演じる

高橋 宏和さん

多摩区在住 52歳

5月10日

村上 健二さん

川崎消防団長に就任した

村上 健二さん

川崎区日進町在住 73歳

5月3日

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook