県政報告 「ノーサイド(no side)」 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
本年度、私は神奈川県議会において「国際文化観光・スポーツ常任委員会」に所属し、高齢者が活躍する文化事業の推進、川崎に多くの観光客を誘致する提案、神奈川県障がい者スポーツ協会(仮称)の設立など、多岐にわたる取り組みを推進させていただきました。
ラグビーW杯の熱気神奈川にも
国際的なスポーツイベントとしては、本年秋に、「ラグビーワールドカップ(W杯)」が日本で開催されます。横浜国際総合競技場(日産スタジアム)では、決勝戦が行われることが決定。4年前、五郎丸選手の活躍で沸き返ったラグビーW杯イングランド大会のあの熱気が日本全国12の会場で展開されるのです。
釜石の子とスクラムレガシーにつながる
開催地の中には、岩手県釜石市が含まれます。ラグビー場は、東日本大震災による津波で流されてしまった小学校の跡地に整備されました。開催都市「釜石」をアピールする動画には、本来であれば、その小学校に2011年4月に入学するはずだった子ども達が登場します。動画タイトルは「海よ、もう、ノーサイドだ。私たちは未来だ」
子どもたちの中には、津波で両親を失った子もいます。それでも、この子たちが選んだ言葉は「ノーサイド」でした。ラグビーにおいて「試合が終われば敵も味方もない。ラグビーを愛する仲間ではないか」。そういう意味合いがあるのだそうです。「海は敵ではない。自分たちが、ここ釜石の未来を築くのだ」という決意なのでしょうか。私は、県議会の委員会で「釜石の子どもたちとスクラムを組むことも、大会のレガシー(財産)につながる」と提案しました。
勝敗を超えた友情
本年2月16日、岩手県と神奈川県・横浜市の小学生ラグビー選手との交流会が実現しました。神奈川県ミニラグビーファイナルカップで白熱の試合に臨んだ後、元日本代表の伊藤剛臣氏も激励に駆けつけ、子どもたちは大いに盛り上がりました。
「ノーサイド」。未来を託す子ども達に、勝敗を超えた確かな友情が芽生えたことを心から願います。
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4月26日
4月19日