5大学で防犯の輪 若者の参加めざし団体発足
市内にある5大学の学生で構成された「厚木大学生防犯ボランティア連絡会」が10月11日に発足した。これは高齢化が課題となっている、防犯ボランティア活動の若手参入を増やすねらいがある。
連絡会結成のきっかけは、神奈川県警察本部と厚木警察署が昨年から市内にキャンパスがある神奈川工科大学、松蔭大学、湘北短期大学、東京工芸大学、東京農業大学に働きかけたこと。これまで学生が自主的に行っていた本厚木駅前の清掃やパトロールへの取り組みを組織化することで、活動の継続を図る。
今年7月までに各大学でボランティア団体を設立、より防犯の輪を拡大するため、全大学が参加する連絡会を創設した。
県内で学生の活動をサポートする同本部生活安全総務課の吉川裕介警部補は、「お互いに情報交換をすることで、より効果的な取り組みができる」と分析する。
メンバーは委員会や部活動などの団体や個人など、幅広く集結。初仕事は10月11日に本厚木駅北口広場で実施された「安全・安心まちづくり旬間 防犯啓発キャンペーン」。厚木警察署管内防犯指導員連絡協議会や本厚木駅周辺環境浄化対策協議会の会員らと共に、鉢花1000個と振り込め詐欺の注意喚起を促すチラシを通行人に手渡した。なかなか思うように渡せない学生もいたが、ベテランの参加者からコツを教わりながら配っていた。
厚木にぎわい処・番屋で同日に行われた第1回会議では、昨年結成された神奈川工科大学のボランティア団体「KAIT BLUE」が、日ごろの活動成果を発表。初めてボランティアをしたメンバーは「緊張したけれど、とてもやりがいがあった。パトロールなど、自分たちにできることを学内に広げていきたい」「これから積極的に参加したい」などと意気込んでいた。またKAIT BLUEの代表、板橋幸音さん(工学部2年)は「人数が増えることで、今までできなかったことができる。意見交換ができるのも良い」と話した。
今後、同連絡会は厚木市主催のキャンペーンに参加するほか、大学内でも啓発活動などを実施する。情報交換するため、会議の定期開催も検討している。
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