厚木市議会(石井芳隆議長・議員数27)は、「議会の最高規範」にあたる議会基本条例の制定に向けた準備を現在進めている。議員たちが策定した条例の骨子に対するパブリックコメントを4月30日まで行っているほか、今日17日夜には市民説明会を開く。
議会基本条例は、これまで明文化されていなかった議会と議員の活動原則などを明確にし、議会のあり方を市民に対して宣言するもの。北海道の栗山町が2006年に全国に先駆けて制定して以来、議会改革の象徴として全国的に広がっている。
市議会事務局によると県内では12の市議会ですでに条例が施行されている。また、全国市議会議長会調べで13年12月31日現在、全国812市・区のうち、322の市・区で条例がある。
厚木市議会では10年10月に当時の田上祥子議長が議会運営委委員会に対して、議会基本条例の必要性並びにその内容について諮問。以来、議長の任期ごとに諮問と答申が繰り返され、14年7月に策定に向け具体的に協議を進めると答申があった。
市議会は議運の中に作業部会を設け、3グループに分かれて8章からなる条例の骨子を作成。これまで市議会が進めてきた情報公開や議会報告会などを明文化したほか、政務活動費の規定や災害時における議会の役割なども記した。
議運の川口仁委員長は「市議会は条例策定よりも前に議会改革を進めてきた。各グループで積極的に話し合い良い形で骨子を作ることができた」と話す。
今後は、現在行っているパブリックコメントや今日17日午後7時から市役所4階大会議室で開く市民説明会で上がった市民からの意見を参考に条例案を作り、6月定例会議での議案提出、制定を目指すという。
石井議長は「議会基本条例を通して、市民に議会が何を行っているのか知ってもらいたい。市民説明会にもぜひ足を運んで頂ければ」と語った。
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