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ゆめのシステムプロジェクト 稲作を守り発展させる 水田で魚を養殖も

コミュニティ文化

公開:2023年6月9日

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一般田で行われた田植えのようす
一般田で行われた田植えのようす

 厚木市荻野地区に拠点を置く、NPO法人「ゆめのシステムプロジェクト」(落合清春理事長)は、地元の稲作を守りさらに発展させるための新たな取組をスタート。6月4日には田植えを行った。

 NPO法人「ゆめのシステムプロジェクト」は、2011年10月に設立。15年4月に立ち上がった「荻野の美田を守る会」と代表者が同じで、実質的に一体化して活動してきたため、このほど正式に合流し、「ゆめのシステムプロジェクト」が誕生した。環境保全事業を通じて農地の再生や地域コミュニティーの活性化を目指す。

 具体的に今年度は、水田の「実験田」「研修田」「一般田」での稲作に挑戦する。

新たな取組着手 

 「実験田」は、現在同NPOの活動は市から助成金を得て活動しているが、自前で努力をして経営安定を目指すもの。ここでは稲の栽培と一緒に同じ田で在来種のホトケドジョウを養殖し販売するとともに、付加価値を付けた「ブランド米」として販売。多角経営を試みる。また、米の増産のために「水田耕作マニュアル」を作成。年間作業計画を立てSNSを活用し、日常的に作業に参加できる体制をつくる。

後継者を育成

 「研修田」は、稲作技術のスキルアップのために設置。将来自分で稲作に取り組みたい人(初心者含む)を対象に、講師の指導を受けながらマニュアルを活用し稲作技術を向上させ、後継者を育成する。

 「一般田」は誰でも参加可能で、マニュアルに沿って年間を通して稲作の作業ができる。6月4日には田植えが行われ、31人が参加した。

 落合理事長は、「自然が相手ではあるが、稲作技術も進歩している。理論的で効率のよい指導の下、後継者を育て、荻野地区のみならず稲作を守っていきたい」と話している。

会員制度で購入も 

 同NPOでは、今年度の活動に伴い2種類の会員制度も設定。会費(年2千円)支払いとともに月3時間の作業をしてもらう援農タイプと、会費(年5千円)のみの応援タイプで、前者には年度末に収穫した玄米の進呈(量制限あり)とさらに廉価販売があり、後者には玄米の廉価販売が行われる。

田植え参加募集

 6月10日(土)・11日(日)に研修田での研修をスタート。午前9時から。受講料年1万円。申込みは【メール】koshun@live.jpへ。

 また、同日時で実験田での田植えも実施。こちらは誰でも参加できる。

 すべての問合せは、落合理事長【電話】080・5091・8844へ。

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