神奈川工科大学 地域とつながり社会貢献へ 創造工学部ロボット・メカトロニクス学科教授・高橋勝美
生活支援や自立支援のためのロボット開発のエンジニアを育てています。人との関わりがある分野なので、まずは「人間」を知ることが大切です。授業では、人間が動く仕組みや高齢者の運動機能の変化を学ぶことに力を入れています。
前段の内容に反するようですが、私はロボットを使わないようにする人間を作ることを目的にしています。今、国は健康寿命を伸ばすことに力を注いでいます。動けなくなったり、倒れてからでは遅いです。認知症予防のための脳トレや見守りロボットなど、健康を推進する機器やアプリの開発が必要だということを学生には説いています。
約20年、様々な施設に出向き、体力測定などを行っています。教育の一環として、学生にも手伝ってもらっています。高齢者との会話で知識を学べてコミュニケーション能力向上にもつながります。モノづくりに必要なのは、現場を知ることです。閉鎖された空間で物事を進めるのではなく、現場に出向き話を聞いて取り組める人間形成を目指しています。
近隣地域との連携としては、厚木市とは介護予防事業、愛川町とは生活習慣病予防事業に取り組んでいます。
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9月6日