七沢振興に若手の発想を 旅館組合に青年部が発足
全国有数の温泉街、七沢温泉。その利用者は東京都内からが多いが、ここ数年は減少傾向にあるという。こうした状況を受け発足した、東丹沢七沢旅館組合の青年部。ハイキングなどの観光客が増える春へ向け、若手の発想による地域活性化の策を練っている。
同組合に加盟している旅館は現在8軒。そのうち、30代から40代の若手がいる盛楽苑・玉翠楼・七沢荘・中屋旅館・元湯玉川館の5軒によって青年部が作られた。代表を務める盛楽苑の荻山隆伸さんは「若い発想で新しいことができないかと同組合の若い世代が集まった」と設立のきっかけを話す。昨年11月の発足以降、現在は月に一度のペースで会合を開き、各旅館を中心とした地域振興策を話し合っている。
その中の大きなテーマとして挙げられるのが、地域の魅力の再発掘。これには観光協会のほか、昨年8月から着任した市の観光プロデューサーが協力。流行の「パワースポット」など、七沢地域の新たな観光の目玉になりうるものを模索している。
また、春からの実施にむけて話し合っているのが、近隣の飲食店との提携。お互いの利用者にサービスを設けることで、地域全体の活性化をねらう。現在は青年部一人ひとりが提携店を回って交渉を進めている。
各旅館のシンボル・温泉に関しては、それぞれの施設に入浴できる「温泉手形」の発行を検討中。旅館によって温泉の成分も異なるため、安い値段で違いを楽しめるようにしたいという。
近隣地域のイベントにも青年部が積極的に参加していく予定。若宮公園で毎年行われている緑のまつりなどからも協力の誘いが来ているとのこと。
更に、現在すでにある同組合のホームページもリニューアルし、ネットを使った情報発信の充実も視野に入れている。
「不況で客足が遠のいた今だからこそ、旅館同士が団結して新たにできることがあるのではないか」と荻山代表。若手のアイデアが人気復活の鍵となるか。
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