飯山 住民の手で観光拠点を ログハウス建設めざし野菜販売
飯山地区に観光と交流の拠点を―。同地区の有志による「飯山まちおこし絆の会」が、温泉旅館「大和屋」の跡地を一部利用して直売所を設置した。2014年のログハウス完成をめざし、運営体制の確立や売上げ金などで資金を調達することがねらいだ。
飯山地区は白山森林公園や飯山観音、美人の湯として知られる温泉などがあり、観光地として発展してきた。しかし2008年、玄関口でもある庫裡橋そばの温泉旅館、大和屋が閉館。跡地は宅地分譲地となり、観光地のイメージが薄れようとしていた。
そこで飯山のまちおこしの場を作ろうと、渡辺貞雄さん(飯山)が住民らに提案。賛同者の一人が約56坪の土地を購入し、場所を貸してくれることになった。
そこに自然あふれる景観に合うログハウスの建設を決定。資材は住民から寄付されたが、設備工事費や運営費が必要だった。そのため、地場産の野菜や花などを販売し、資金を集めることにした。
今年4月に絆の会を結成、テントで仮営業をスタート。初日は4万5400円の売り上げがあった。6月には仮設直売所を自分たちの手で建てた。当初は5人に満たなかった販売品提供者も、今では10人以上に増えた。「最近は野菜の種類も充実してきた。新鮮な商品が揃っているので、いつも楽しみにしている」と利用者からの評判も上々だ。今後は同地区の見どころを紹介する地図を制作する計画もある。
7月以降に建設準備委員会を設置する予定。将来的には観光案内や休憩所を設けて観光客の獲得につなげたいという。渡辺さんは「観光協会や地元の団体などに連携を呼びかけ、地域一丸で新たな飯山の魅力を創造できれば」と話した。
直売は毎週土・日曜日の10時から15時まで行う。平日と雨天時については検討中。また8月からは寄付金の募集も始める。問合せは【携帯電話】090・7252・1717・渡辺さんまで。
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