今年度から「小規模特認校」となった玉川小学校(時末誠校長・児童数174人)。新1年生5人を含む7人が、この春学区外から同校に入学。新1年生は33人となり、3年ぶりに2クラス学年が復活した。
玉川小の小規模特認校制度導入は、昨年市教育委員会が策定した「厚木市立小・中学校の通学区域再編成及び学校規模に関する基本方針」に基づくもの。
同制度は少人数ならではのきめ細かい指導や地域と連携した教育活動を推進している小規模校に学区外からの入学を認めることで、学校規模の適正化や学校の活性化を図るもの。
同校は英語教育に力を入れており、現在外国語が必修の5・6年生以外にも全学年で年間12〜20時間、英語の授業がある。七沢地区の緑豊かな自然の中の学校というのも特徴のひとつ。生活科の授業では農業体験を取り入れている。
こうした特色ある学校づくりもあり、昨年10月の同制度説明会には約20人が参加。中には転居して通常の転入手続きを取った家庭もあり、最終的に7人の児童が4月から同校に通うことになった。時末校長は「小規模できめ細かい教育をしている部分が評価されたのでは」と話す。本来の学区は愛甲小、毛利台小といった近隣が多いが、厚木小の学区から通う子も。厚木小の学区から通学することになった子どもの父親、齊藤浩一さんは「農業体験や英語教育が魅力。のびのびとした環境の中で学んでほしい」と理由を話す。5年生になる姉も、自分の意思で玉川小に転校した。
同制度の活用もあり、新1年生は33人。厚木市では低学年は原則36人以上いないとクラスを分けることができないが、今回は同校の強い意向もあり、2クラスに。「卒業生を中心に『クラス替えができるようにしてほしい』という声が根強い。制度初年度ということもあり、地域の願いに応えました」と時末校長。体育など、授業内容によっては2クラス合同で実施する場合もあるという。「玉川小の子はクラス替えもなくお互いをよく分かっている反面、前に出たがらない部分もある。他学区から児童が来ることで、コミュニケーションを広げたい」と期待を寄せた。
相川小でも新制度導入
市教委の同方針に基づき、市内では厚木第二小学校の一部学区から相川小学校への就学選択も今年度から容認。相川小の北西約1km在住の児童149人が対象で、同校によると今年度は新2年生1人が新たに相川小へ通うという。
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