行政の各部門責任者である25人の部長らが、一年間の目標を小林常良市長に宣言する「部長のチャレンジ宣言」が6月13日から5日間にわたり行われた。
重要施策を速やかに実現し、内容を公表することによる「行政の見える化」を目的に行われているこの取り組み。2007年度から「部長の目標宣言」として開始され、12年度に現在の名称に改称、ことしで10年目となる。各部長がそれぞれの部の課題を抽出し、その解決に向けた取り組みや目標を明確化。「意気込み」を示すことで、部長個人がどのような思い、姿勢で取り組んでいるのか明記されている。
宣言は市ホームページ上で部長の顔写真とともに公表され、これまでは四半期ごとに自身で振り返りを実施。達成状況が「順調」「おおむね順調」などと表示され、年度末には小林市長により達成、未達成などの評価がつけられる。
17日には、厚木市立病院を所管する内田晃病院事業局長、平野亮二会計管理者の宣言が行われ、新病院の全面オープンや、公金の運用に関する目標を小林市長に宣言。緊張感あふれる雰囲気の中、15分程度の質疑が行われた。最後に市長からは「目標にむけ、チームワークを持って対応していただきたい」と、講評があった。
目標達成状況は市HPで公開厚木市「部長のチャレンジ宣言」
「行政の見える化」を目的に行われてきたチャレンジ宣言。これまでの10年を振り返ると、当初は、部長の経営責任の明確化や、経営能力の向上といった意味合いが強かったそう。そのため、ハードルの低い目標を掲げ、事業説明のような宣言が目立っていたという。
そこで、「部長として思い切ったチャレンジを」という意図のもと、12年度に名称を「部長のチャレンジ宣言」に変更。小林市長の掲げるマニフェストを事業化し目標を設定、部長自らが宣言を作成する。実現に向けた姿勢と取り組みを明確に表すことで、その先にいる「市民に対する約束」といった意味づけが強くなっていったという。
2016年度の宣言には都市基盤整理や地域包括ケア、子育て施策などが盛り込まれ、部長1人あたり1〜5個の目標を設定。これまでは部長の顔写真が掲載されていたが、今年度より、部署の仕事を表す写真にすることで、所管内容を明確化する。今年度の宣言は順次、市ホームページ上で公開されるほか、リーフレットを作成し、自治会長と市長のフリートークの際に活用していくという。
市によると、これまで実施されてきたチャレンジの中で、達成された目標は約9割。達成率も大切だが、「目標の先にいるのが市民の皆さんという意識が重要」と市企画政策課の見上知司課長は話す。「行政の仕事を理解できる一つのツールです。ぜひご覧いただき、一緒に街づくりを進めるためにもご意見をいただければと思います」とコメントした。
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