NPO法人日本わらべうた協会の理事長を務める林在住の田村洋子さん(66)が、2016年度神奈川県社会教育協会の会長表彰に選ばれた。7月16日には大井町で表彰式が開かれ、28年に渡る活動への栄誉が贈られた。
神奈川県社会教育協会とは高校・中学・小学校の元教諭らで作られる組織。同協会では県内の社会教育向上発展に特に顕著な功績のあった者を毎年2人、会長表彰に選んでいる。田村さんは、長年にわたり世代を超えたわらべうたや伝承遊びの環境づくりに努め、普及活動に多大な貢献をしたことが評価された。表彰式の中で「未来につなぐわらべうたあそび」と題した講演も行った田村さんは「表彰を通して、県内の社会教育関係の方々に活動を知ってもらえたというのが大きいです。わらべうたには口ずさむだけで子どもの心情を育てるものも多いんです。講演を聞いて『感動した』とも言っていただき、嬉しいですね」と笑顔を見せた。
元々は子育ての一環で、わらべうたの同好会に所属していた田村さん。日常の中で消えつつあるわらべうたをもう一度思い起こし、絶やさずに後世に伝えていきたいと、2002年に日本わらべうた協会を立ち上げた。全国にいる30人の会員や、お手玉を作るボランティアが活動を支えている。
活動の舞台は全国各地
わらべうた協会の主な活動は、全国各地で親子や教育関係者を対象にした講演会や市郷土資料館などでのわらべうた遊び、各地の子育てサロンでの親子活動など。昨年は都内で全国の高校生約100人を前に講演した。「わらべうたが日常に戻っている話を聞くと、うれしくなる。子どもにかかわる一人ひとりが、わらべうたを身近に取り入れて伝えていってほしいですね」と訴えた。
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