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パラアスリート育成へ1歩 かなリハでトライアル 約200人が体験

スポーツ

公開:2016年12月16日

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車椅子バスケの試合を行う参加者たち
車椅子バスケの試合を行う参加者たち

 神奈川県からパラリンピック選手を―。12月10日、市内七沢の神奈川県総合リハビリテーションセンターでパラリンピック競技の体験会「パラスポーツトライアル」が行われた。主催は神奈川県で今回が初めての開催となる。

 この体験会は、今年度から県が行っている「神奈川県パラリンピアン育成事業」の一環。東京2020パラリンピック競技大会に向け、神奈川育ちの選手が一人でも多く出場することを目指す事業だ。

 これまでにも、健常者と障がいのある人が一緒にスポーツを楽しむ事業を行っていた神奈川県。今回の体験会では、障がいのある人が競技に触れるきっかけとなることを目的に、現役のパラアスリートが直接指導にあたった。

 この日は、肢体不自由や知的障がいのある人とその家族ら約200人が参加。日本肢体不自由者卓球協会に所属する選手のほか、この事業の助成対象選手に選ばれている鈴木百萌子選手(=人物風土記で紹介)が所属する車椅子バスケットボールチーム「ウィング」、「湘南SC」の選手が指導を実施。その他にも、バドミントン、ボッチャ、アーチェリーの体験が行われ、初めて触れ合う競技に最初は戸惑いつつも、徐々に上達し笑顔を見せる参加者の姿が見受けられた。

 車椅子バスケットボールでは、まず初めに選手たちが試合のデモンストレーションを披露。競技用車椅子のスピード感あふれる格闘技のようなプレーに、参加者たちは「おおー」と感嘆の声を上げながら、試合に見入っていた。

 その後、実際に競技用車椅子を使い、手を使ったブレーキ操作やシュートを練習。ボールの扱いに慣れてくると、ミニゲームを実施し、ドリブルとパスでボールをつなぎ、ゴールが決まると大きな拍手が会場から挙がった。

 車椅子バスケットボールに参加した山下陽也さん(南毛利小6年)は「初めての体験だったけど、とても楽しかったです。これを機に、積極的に競技をやってみたいと思いました」と笑顔を見せた。

 県スポーツ局スポーツ課障がい者スポーツグループの太田久美子グループリーダーは「障がいのある方たちにとって、スポーツをする機会はとても少ないです。まずは、私たちが体験する機会を作り、そこで楽しいと思ったらさらに競技を続けてもらえると良いなと思います」と話した。

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