春休み、そして進級・入学シーズンを控えた3月21日から23日まで、子どもたちの自転車事故防止を目的に厚木中学校(宮崎昌彦校長・生徒数827人)で自転車シミュレーターを使用した交通安全講習が行われた。
厚木警察署によると、2016年の1年間に市内で発生した自転車事故は200件。5年前の286件より減少傾向にあるが、そのうち約4割を幼園児から大学生が占めている。とくに多いのは、自転車通学を始める高校生で5年間の平均事故件数は約40件にのぼる。
神奈川県警察では「自転車は、車道が原則、歩道は例外」「子どもはヘルメットを着用」など5つのルール「自転車安全利用五則」を設けている。同署は、「事故防止のため、最低限のルールとしてこの五則を守ってもらえたらと思います」と注意を呼び掛けている。
楽しみながら交通安全
今回、厚木中学校で行われた交通安全講習では、市が所有する自転車シミュレーターを活用して実施。市内公立学校では初めての試みで、春休みを前に生徒たちに自転車事故を防ぐ術を学んでもらうことが目的。シミュレーターは危険予測の能力が高められるよう、前面の液晶画面に町並みの映像が流れるほか、左右や後ろの目視確認も必要で、体験しながら交通ルールを身に付けることができる。
宮崎校長は、「学区内は国道もあり交通量が多い地域。子どもが注意していても自動車側の不注意などで事故に巻き込まれることも考えられる。この機会に、自分を守る知識を得てもらいたい」と話した。
講習では、生徒たちは「左右は確認した?」などゲーム感覚で互いに注意し合い交通ルールを学んでいた。前日に続き体験した吉原理子さん(1年)は「人が急に出てくるところが怖かった。後ろはいつも気にしないので注意するようになりました」と感想を語った。
このシミュレーターは昨年6月に市が1台導入したもの。購入費は約70万円。
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