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神奈川工業技術開発大賞 日本ピーマックが奨励賞 「スポットレスQ」を開発

社会

公開:2017年11月3日

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冷暖房可能ドレンレススポットエアコン「スポットレスQ」と開発を担当した福岡さん
冷暖房可能ドレンレススポットエアコン「スポットレスQ」と開発を担当した福岡さん

 第34回神奈川工業技術開発大賞がこのほど発表され、日本ピーマック(株)(市内飯山3150/若山幹雄代表取締役社長)の冷暖房可能ドレンレススポットエアコン「スポットレスQ」が、奨励賞に輝いた。

 「スポットレスQ」は、冷房時に発生する結露水であるドレン水をユニット内で蒸発させ、排水作業なしで連続運転を可能にした移動型のスポットエアコン。2016年4月に顧客からの依頼で1号機を開発。その後、一般向けに改良され、今年3月に販売開始となった。

 一般的に、工場や倉庫のような大空間では、人のいるエリアだけに空調を当てる「スポットクーラー」を使用している。ところが、ドレン水を溜めるタンクが満水になる度、捨てに行かなければならず、課題になっていたという。そこで、もともとドレン水をユニット内で蒸発させる技術を持っていた同社では、スポットクーラーに応用した。

 また、これまで冷房運転のみだったスポット空調機に、暖房運転と吹出温度設定を可能に。さらに、暖房時の消費電力は電気ヒーターの3分の1に削減した。

 「スポットレスQ」は、労働環境の改善と省エネの実現、作業効率の向上に貢献した点が評価された。

 同社が神奈川工業技術大賞に応募したのは今回が初めて。5月に書類審査が行われ11件が通過、8月に選考会が行われた。開発を担当した技術部の福岡康夫さん(35)は、「どんな質問をされるかわからないので緊張したが、プレゼンの手応えはあったので、何らかの賞は獲れると思った」と振り返った。

 年に2つ新製品を開発しているという同社。「来年も応募して、今度は大賞を狙いたい」と意気込んだ。

 同社は1972年設立。「お客様のニーズに挑戦する会社」をモットーに、冷暖房、空気浄化、一般熱交換機器に関する設計、製作などを行っている。

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