医療や暮らしの悩み事、困り事などを相談できる「暮らしの保健室」が9月27日(木)、妻田東にオープンする。市内初。室長の島崎菜穂子さんは「自宅でも病院でもない、第3の居場所になれば」と話す。
「暮らしの保健室」は、全国で広がりを見せている民間の健康相談、交流拠点。それぞれに特色があり、多くは、看護師などの医療者が運営する。
新設される「暮らしの保健室あつぎ」(妻田東1の2の1)は、2階建てで、ジェラート店と併設。ジェラート店の売り上げを保健室の運営費に充てていくという。普段は島崎さんがジェラートを販売し、会話を楽しむようなコミュニティカフェのスタイル。保健室は毎週木曜の開室で、医療だけでなく、福祉や法律などの相談も受ける。専門職がいれば、その場で相談を受け、いなくても専門職や行政などにつなげる役割を担う。テーマに沿ったワークショップなども企画している。保健室の利用は無料(ワークショップは一部有料)で、予約不要。気軽に利用できるのがメリットだ。島崎さんは「誰でも気軽に利用できる場所にしたい。多くの人に来て頂ければ」と話す。
9月9日には、アミューあつぎでオープン記念講演会が行われ、訪問看護師で新宿の都営住宅に暮らしの保健室を開設した秋山正子さんが『暮らしの保健室とまちづくり』と題して講演。保健室を自分たちの技術や知恵で支えようという「サポーター」らを中心に約100人が集まり、会場は静かな熱気に包まれた。
保健室内はバリアフリーに対応
30代の時、臨床検査技師として働いていた島崎さんは、1歳と2歳の娘の子育て中に夫をがんで亡くし、「医療職なのにどこに助けを求めたらいいかわかならなかった」という。その後、がんで悩む本人、家族、友人の居場所として開設された、英国にある「マギーズセンター」の存在を知り、「こんな施設が日本にあったらいいな」と思うように。8年前には、現地にも訪れたという。
暮らしの保健室あつぎは、午前10時から午後6時まで(11月4日から4月28日までは午前9時から午後5時)。室内は、車いす用トイレとエレベーターもあり、バリアフリーに対応。
9月21日(金)には、先行してジェラート店がオープンする予定。
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