神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

愛川町 「いのちを守る基金」新設 町民の寄付がきっかけ

文化

公開:2020年6月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
募金箱を持つ町職員。町役場本庁舎では1階ロビーに設置されている
募金箱を持つ町職員。町役場本庁舎では1階ロビーに設置されている

 愛川町が5月11日、「いのちを守る基金」を創設した。今後の感染症に係わる地域経済対策や予防対策などに活用するための新たな基金で、町では募金箱を設置し幅広く寄付を呼びかけている。

 世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。愛川町内でも感染者の発生や町施設の休館、店舗の休業、河川敷の車両進入禁止など様々な影響を及ぼした。

 町では現在、新型コロナ対策の緊急支援事業として総額2億4500万円の補正予算を組み、中小企業や個人事業者、一人親家庭など幅広い支援事業を発表している。

 このコロナ禍のなか、4月上旬に一人の町民から町に「私は新型コロナの影響で収入が減っていないので、予防対策として使ってほしい」と寄付金の申し出があった。そこで町では、「善意の受け皿を作ろう」と基金の創設を決めた。

 新たな「いのちを守る基金」は、町の財政調整基金から拠出した3000万円と、民間からの寄付金で創設。担当の町財政課によると、感染症対策での基金は県内でも数少ないという。6月8日現在の基金総額は3100万円で、今も町民からの寄付が続いている。

 愛川町の基金は新型コロナに限らず、インフルエンザやノロウイルスなど幅広い感染症を視野に、地域経済対策や予防対策を緊急的かつ迅速に行うために活用される。同課では「新型コロナの収束もまだ不確定要素があり、感染症については今後も何が起こるかわかりません。地域経済の回復などのために備えていきたい」と話す。具体的に同基金を使用する基準などは今後検討されるが、同課では「町内の事業者や企業の経済状況、町の歳入状況など様々な状況を踏まえて、必要に応じて対応していくことになります」と語る。

 5月22日からは、町役場本庁舎やラビンプラザ(半原公民館)、レディースプラザ(中津公民館)に同基金への募金箱が設置された。同課では「新型コロナでは、国難ともいえる状況ですが、町として町民の皆様と一丸となってこの難局を乗り越えようという思いで基金を立ち上げました。皆様の善意のご協力をお願いいたします」と話す。

厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6

生物多様性の回復へ

厚木市

生物多様性の回復へ

自然再興へ県内初宣言

5月3日

地域とつながる新施設

神奈川工科大学

地域とつながる新施設

KAIT TOWN竣工

5月3日

市が子ども向けマップ

カーボンニュートラル

市が子ども向けマップ

「実現には共有必要」

4月26日

買い物弱者へ移動販売

(株)いなげや

買い物弱者へ移動販売

見守りで愛川町と協定

4月26日

健康増進に民間の力

清川村

健康増進に民間の力

地域活性化企業人受入れ

4月19日

公共施設2カ所を木質化

厚木市

公共施設2カ所を木質化

間伐材利用の促進を図る

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook