北京2022パラリンピック冬季競技大会でアルペンスキー女子スーパー複合(座位)4位に入賞した相川小、東名中、厚木商業高出身の田中佳子選手(46・(株)Tポイント・ジャパン)が4月19日、厚木市の市民功労表彰を受賞した。同日に行われた授与式に出席した田中選手は「このような賞をいただき光栄です」と笑顔を見せた。
同表彰は、スポーツなど各分野の振興に功績のあった個人や団体に贈られ、過去に利根川勇さん(厚木商業高校ソフトボール部監督)、多村仁さん(ワールドベースボールクラシック日本代表)、永里優季さん(北京五輪女子サッカー日本代表)他も受賞。田中選手で8人目となる。
田中選手は、生まれたときからの病気の影響で3歳のとき両足のひざから下を切断した。24歳のとき、義足を作製している神奈川リハビリテーション病院の紹介で座って滑るチェアスキーの開発者との出会いをきっかけにスキーを始めた。その後、06年のトリノ大会から3大会連続でパラリンピックに出場。トリノ大会では回転で8位入賞、ソチでは回転と大回転に出場し共に7位に入賞した。
前回のピョンチャン大会では惜しくも代表の座を逃したが、2大会ぶりの出場となった北京では、スーパー複合(座位)の4位のほか、スーパー大回転(座位)5位、回転(座位)6位に入賞した。
田中選手は、旗門が多く速さと細かなターン技術が求められる「技術系」を得意とする。滑降より旗門と旗門の間が短く数も多い「スーパー大回転」、スキー板を滑らせる技術とターンを描く技術との融合が求められる「大回転」、旗門の数がもっとも多く細かいターンが要求される「回転」などに出場する。北京で4位に入賞したスーパー複合は、スーパー大回転と回転を1回ずつ行い合計タイムを競う。
厚木市役所で行われた授与式では、小林常良市長から田中選手に表彰状が贈られた。小林市長は「田中さんの活躍は私たちの誇りです。私たちに夢、希望、元気を与えてくれてありがとうございました。次もチャレンジすることと期待しています。市民とともに全力で応援させていただきます。日々の練習は大変だと思いますが、がんばってください」とエールを送った。田中選手は「SNSなどを通じて厚木に住むたくさんの友人からうれしい連絡をもらいました。多くの人の応援や支えの基に今の私があります。競技が注目されることで、障害者スポーツへの理解がこれまで以上に深まればうれしい」と話した。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|