横須賀版 掲載号:2011年3月4日号
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不登校・ひきこもりを支援する「地域協議会」の設立を呼びかける 滝田 衛(まもる)さん アンガージュマン・よこすか 理事長 59歳

若者の「生きづらさ」に救い

 ○…不登校600人、ひきこもり5000人という数字。横須賀市は全国一の出現率だそうだ。「『生きづらさ』を感じている若者がこの街にはこれだけ存在している」と深刻な状況を語る。彼らの居場所づくりをと8年前、上町の商店街の一角に立ち上げたフリースペース。以来、ここを拠点に年間120人あまりの子どもと若者を支援してきたが、問題解決の展望が持てない現実と直面している。「当事者や家族、学校だけに責任転嫁できない状況。社会問題として捉えるべき」。行政、事業者、市民による横断型の支援体制の整備を求めて街頭で声を張り上げる。

 ○…甘えている、厳しさを知らない─世間が抱くひきこもり像に異を唱える。「大人や社会が用意した枠にはまりきれない若者はいつの時代にもいる」。こうした子どもたちを欠陥品としてはき出してしまう風潮が強まっている。「彼らにエネルギーが沸いてくるのを待つ時間と場所を与えてあげないと」。こぼれた人を受け止める寛容さが地域社会に必要と説く。

 ○…中学校の教師時代からこの問題に真正面から向き合ってきた。学校の外に教室を設け、子どもだけでなく親のサポートにも奔走してきた。担任を持っていた若い頃は、嫌がる生徒を自宅から無理やり連れ出す荒療治も行ったが、いい結果にはならなかった。「他者と上手く馴染めない子どもは孤立することで身を守っている」。だから苦しさや辛さに寄り添いながら「待って」あげる。何人もの子どもたちと接することで身に付けた教育論だ。

 ○…不登校、ひきこもりの若者は就職できないという現実もある。ならば、と書店、カフェ、宅配の事業を立ち上げ、苦しいながらも雇用の場を生み出している。「年齢的にはリタイアを考える時期。若者の心が読みきれない年代ですから」と微笑みを浮かべるが、問題解決に挑むまなざしは真剣そのものだ。
 

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