全国や県の陸上大会で数々の入賞経歴を持つ、将来有望な長距離ランナー 小泉雄輝(よしき)さん ハイランド在住 18歳
めざすは夢の箱根路
○…今月12日に行われた「かながわ駅伝」の市の代表メンバーとして出場。任された3区では7位でタスキを受け、5人抜きの快走を見せた。見事な活躍ながら「3人抜いた記憶はあるが、4人目以降が実はおぼろげで…」と苦笑い。走りに夢中になると周りが見えなくなる節があるらしい。
○…小学6年から野球を始め、中学でも野球部に入部。しかし半年後に俊足をかわれ、陸上部から転部のオファーがきた。迷っていたが野球部顧問にも快く背中を押してもらい「走ることも楽しそうだ」と決意した。陸上は素人だったが「野球を辞めてまで入ったからには、恥ずかしくない成績を残したい」と基礎練習から必死で食らいついた。市・県大会では目覚しい活躍を見せたが、中学3年で初めて挑んだ全国大会はまさかの予選落ち。「力不足にがっかりした」。全国のレベルの高さを思い知った。
○…「陸上には謙虚さも必要」との監督の教えを忠実に守る。家族、仲間、恩師に感謝の念を持ち、走れる喜びを噛みしめることができてこそ強いランナーなのだ。駅伝大会には必ず街頭で声援を送ってくれる両親に対しても「感謝は尽きない」と振り返る。周りを見ることで気持ちに余裕ができ、より集中できるようにもなった。パワーだけでは記録は伸びないのだ。
○…往復3時間の通学・勉強・部活をこなすハードな毎日の息抜きは専らゲーム。部屋から出ず、寝食を後回しで没頭することもある。そんな男子高校生らしい一面も覗かせるが来月には藤沢翔陵高校を卒業。「長距離を始めて以来、憧れ続けた箱根駅伝に出場したい」と強豪校である日体大を志望し、4月からはれて大学生になる。当面の目標は2年生までにレギュラー枠を勝ち取ること。「全国から集まる実力者に競り勝つには並大抵の努力だけでは絶対にダメ」と語気を強め、「最後にものを言うのは日々の積み重ねしかない」と自分を厳しく律した。
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