今月2日、ハイランドで防災をテーマにした「安全・安心フェスタ」を催す 金野 義勝さん ハイランド在住 69歳
「ハイランドの底ヂカラ」
○…ハイランド地区の安全・安心体制づくりの舵取り役として日々、奔走している。今週末には1000人規模が参加する防災フェスタを地域主体で実施する。自治会単位では市内でも最大規模。「もしも、の事態は誰も予測することができない。日頃から防災を意識することがなによりも大切。住民の関心を喚起するきっかけづくりになればいい」と願う。
○…約4000世帯が暮らす「日本最初のカタカナの町」には高齢化の波が押し寄せている。昭和40年代の宅地造成で移り住んだ第一世代の大半が高齢者となり、単身者の増加も著しい。
そこで地域の連合会長に就いた6年前、災害時の安否確認の方法として「黄色いハンカチ運動」を導入した。生命の無事を「見える化」する取り組みは全国的にも注目を集め、視察者が相次いだ。年間80件という空き巣被害に悩まされていた時は、防犯カメラの町内設置を市に強く求める一方、住民が巡回するパトロール車両との相乗効果で発生件数を5件以下に。住民自治の発想を地域に根付かせた。
○…岩手県の出身。神奈川県内の大学を卒業後、会社員として大半の時間を過ごした。定年間際に長男とともに立ち上げた会社はコンサート会場をカラフルに彩るペンライトの販売会社。ジャニーズの関連商品を一手に引き受けるなど、この分野でトップシェアを誇る企業に育て上げ、経営は順調だ。
○…本人は謙遜するが根っからのリーダー気質。発言には行動が伴い、必ず実現させてしまう。火災発生時に消防車両を待たずに住民が消火栓を操って消火活動に当たれる「スタンドパイプ」の導入にもいち早く動いた。「住民が協力して動かなければ10年後は『限界村』だよ」とまちの危機感を語る。伝統や因習に縛られない新しい土地だからこそ繋がりを求め続けなければならない、というのが持論。「ハイランドの底ヂカラが試されている」
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