県ママさんバレー大会「やまゆり杯」で優勝した小原台二葉の監督を務める 丸山 みさ子さん 二葉在住 57歳
総合力で手にした優勝
○…「終わってみて、こんなにスッキリするなんて思ってもみなかった」。今月2日に行われた、ママさんバレー「やまゆり杯」決勝戦で神奈川の頂点に立ち、達成感とともに爽快な気持ちに包まれている。自身もコートに立つこともあった今大会。「横須賀に来て、続けてよかった」―そう振り返る。
○…「練習はまじめで、勝ちに対する集中力はすごい。でも他のつきあいはあっさり」。チームをこう評する。ママさんバレーは、転居や仕事、出産などメンバーの入れ替わりが悩みの種。横須賀では敵なし、と言われる小原台二葉も例外ではなかった。「ここ数年でやっとメンバーが揃った。強いエースだけでは勝てないのが、ママさんバレーの面白さ」。長くキャプテンを務め、監督に就いたが、女性同士を束ねる難しさも感じた。「技術面と精神面、どこまで厳しくしていいのか悩むこともあった」
○…岩手県陸前高田市出身。中学時代にバレーボールを始め、高校卒業後は実業団でプレー。5年ほどで引退し、社宅でママさんバレーに出会った。一線で活躍してきたプライドもあったが、9人制のルールや”ママさん”の雰囲気に馴染むまで「1から勉強、という気持ちで臨みました」。横須賀に転居することが決まると、現チームから真っ先に誘いがあった。以来30年近く一線で戦う。続けていくために必要なのは、何よりも家事・仕事・子育てのやりくり。プレーヤーとして、その難しさも経験してきたからこそ、選手たちの思いにも寄り添える。
○…練習や試合に連れて来ていた一人娘は母となり、今では孫2人も応援に駆け付ける。「バレーがなかったら、地域でこんなに多くの人と繋がっていなかった」。一時期、市内では60近くあったママさんチームも今では2/3に。「横須賀のママさんの底上げにできることがあれば」。技術や経験という”トス”を地元で上げ続けていく。
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