オペラ歌手と道化師のユニット「青い卵」で公演活動する 宮城 摩理さん 津久井在住 44歳
心の元気に歌と笑い
○…敷居の高いと思われがちなオペラやクラッシクを身近なものにしてしまう。道化師に扮した男性相方とのユニットでは、コミカルさを前面に打ち出したパフォーマンスの合間で自慢の美声を披露する。声が掛かればどこへでも出向く。子ども向けのステージショーもあれば、公民館での敬老イベントにも登場。ピエロとオペラ歌手。不可思議なユニットが起こす化学反応が独特の世界観を作り出す。
○…東京音大を経て声楽家団体の二期会に入団。歌い手としての表現力を磨いていたが、「様式美や厳密さの追求に窮屈さを感じるようになった」。大好きな歌を嫌いになる前に、と一旦現場を離れ1年間、浦賀中で音楽教諭を務めた。復帰後はオペラの舞台に立つ傍ら、CM音楽、演歌、バンドボーカルと多彩に活動。歌の自由さ、楽しさを伝えるマルチシンガーとしての自分の立ち位置を見つけた。
○…少女時代に描いていた将来の夢は「うたのお姉さん」。8歳離れた双子の妹相手に、真似事をして過ごすのが日課だった。かといって音楽一辺倒の道を歩んできたわけでない。中学時代はスポーツに熱中、大学受験のさなかで忘れかけていた想いがふとよみがえり、猛勉強の末に音楽の道を拓いた。
○…地元の幼なじみが店を構える長沢サンリヴ商店会からこの春、商店街のテーマソングの作詞・作曲の依頼を受けた。「イメージしたのは、太陽のまち」。降り注ぐ日差しにキラキラと輝く目の前の海。一番好きな光景を頭に浮かべながら歌詞を編み、誰もが鼻歌のように口ずさめるメロディーに載せた。一節にある「この街が好き─」は地元への感謝と愛情を込めた。「協力し合ったり、ケンカしたり。すべてを含めて仲間のいる楽しさや温かさを伝えることができたら最高ですね」
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