神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2016年7月15日 エリアトップへ

横須賀市医師会副会長で、市在宅療養連携会議の座長を務める 千場 純さん 鶴が丘在勤 67歳

公開:2016年7月15日

  • LINE
  • hatena

「最期を家で」支援の形探る

 ○…「基盤づくりは1日にしてならず」。横須賀市医師会が地域・在宅医療の事業に着手したのが90年代後半。以降、行政を含めた多職種と連携し、その取り組みを深めてきた。「病院の中だけが医療ではない」。これを地域に繋げるべく奔走する。

 ○…体が弱く、入退院を繰り返していた幼少時代、医師は憧れの存在。一方で自宅の土いじりを手伝い、農業の楽しさも見出していた。両天秤で選んだ進路は医学部。旅とアルバイトの日々に「良く言えば、見分を深めるための学び」と振り返る。漠然と「将来は僻地で医療ができれば」とも描いていた。研修医として地元横浜に戻ったが、その「フィールドワーク」の血が騒いだ。大学病院の近く、80年代の元町。河川に繋がれた「だるま船」に出入りするようになった。水上生活者を取り巻く文化や生き様。「半農半医だね」。医療に身を置く中で、これらを観察する自分がいた。

 ○…呼吸器やリウマチの専門医として勤務を始めたが、退院した患者の”その後の生活”が気にかかった。「家に帰りたい」とこぼす人も。当時は制度もなく、個人ででき得る範囲も限られていた。市内の総合病院で在宅医療に携わり、鶴が丘の三輪医院へ。時代の変化もあり、「頭の中にあったくすぶりが、少しずつ動いた」。市内機関の連携を深める中で、「診療だけではない、コミュニティ拠点を」と昨年、医院近くに在宅での療養を支援する「しろいにじの家」を開設した。住み慣れた地域での「看取りの形」を模索する。

 ○…在宅医として、24時間張りつめた生活かと思いきや「オンとオフはゆるやか」と笑顔を見せる。とはいえ、時に「土いじりが恋しくなる」とも。自分の役割は「白衣を脱いだ医療」。見据えるのはもう少し先だ。生産人口が減り団塊世代が90歳前後となる2040年に危機感を抱く。「その時、何ができているのか。今は種を蒔いているところです」

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

横須賀版の人物風土記最新6

鶴 ジュンさん

長井の活性化イベント「浜と丘とマーケット」を主催する

鶴 ジュンさん

長井在住 54歳

4月26日

三木 真理子さん

「関根川〜相模湾海中 水の輪つなぎ活動:chotto」の代表を務める

三木 真理子さん

秋谷在住 

4月19日

今野 睦夫さん

横須賀市ラジオ体操連盟を設立し、会長に就任した

今野 睦夫さん

二葉在住 82歳

4月12日

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

平成町在住 22歳

4月5日

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

新谷 健(たけし)さん

娯楽劇を演じる市民劇団「浜の隠居の会ぷらす」の代表を務める

新谷 健(たけし)さん

鴨居在住 68歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook