横須賀版 掲載号:2020年12月4日号 エリアトップへ

生まれ育った佐島をテーマに今月13日まで横浜美術館で個展を開いている 柵瀨(さくらい) 茉莉子さん 佐島出身 33歳

掲載号:2020年12月4日号

  • LINE
  • hatena

「縫う」で心つなげる

 ○…出身地である佐島をテーマにした個展「いのちを縫う」を横浜美術館で開催。大きな白い布に葉や花びらを縫い付け、また木や貝、魚の骨など自然物に穴を空け金糸を通すなど一風変わった創作物がズラリ。「亡き祖母との思い出や開発で緑を失った故郷への儚さを1針1針に閉じ込めた。皆さんも記憶の中の郷愁に浸ってほしい」

 ○…3人きょうだいの末っ子。2歳半で母と別れ、父方の家族や近所の「小母」から深い愛情を受けて育った。自宅では刺繍教室を営む祖母の針仕事を間近で見るのが日課だったという。小学生の時、静岡県の美術館に展示されたアイヌ民族の衣装を見て「生きる力を感じた」と心打たれた。以後デザインへの興味が深まり、高校生で服飾のコンクールに応募。「イメージは浮かぶが、形にするとおもちゃ箱をひっくり返したようになってしまって。モノづくりを本気で習得したいと思った」と当初は家具や器などの職人を目指した。

 ○…筑波大学芸術専門学群に進学。木工造形を学ぶため、全国各地の伝統工芸や材木店を訪ねる中で「木の面白さやぬくもり」を知った。そこに祖母から教わった「縫う」ことを組み合わせ、独自のスタイルを確立。在学中から一貫してこの手法にこだわり、今秋には文化の発展に尽力した人に与えられる神奈川文化賞未来賞を受賞した。「縫うことは生活の延長線上。私のさまざまな願いや祈りを残したい」

 ○…結婚を機に横浜へ。現在は夫と幼い子どもと4人で暮らす。大の釣り好きで、今でも佐島の海に訪れて魚を待ちながら創作のアイデアを練る。「ぎゅっと胸を締めつけられるような黄昏時の夕暮れ。そんな気持ちを縫って重ねた作品に共感するたくさんの人々の心とつながれれば」

啓進塾 新入塾生を募集

中学受験専門 本当の「賢さ」を育てる 入塾説明会など開催

http://www.keisin.com/

<PR>

横須賀版の人物風土記最新6

比護 匠さん

コンガ・パーカッション奏者で市内外でライブを行う

比護 匠さん

阿部倉在住 18歳

2月26日号

土川 憲弥(けんみ)さん

浄楽寺副住職で「大地の再生」プロジェクトに取り組む

土川 憲弥(けんみ)さん

芦名在住 35歳

2月19日号

内藤 聡介さん

キューバのありのままの姿を題材にした写真展を開く

内藤 聡介さん

三春町在住 40歳

2月12日号

原 良一さん

津久井浜海岸でSUPマラソンレースを企画した

原 良一さん

長沢在住 58歳

2月5日号

岡山 奈央さん

全日本高校デザイン・イラスト展で内閣総理大臣賞(全国1位)を受賞した

岡山 奈央さん

港が丘在住 18歳

1月29日号

原 裕樹さん

社会福祉士で援助者の援助をテーマにした育成塾「YS-ï」を立ち上げた

原 裕樹さん

長沢在住 57歳

1月15日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月26日0:00更新

  • 2月19日0:00更新

  • 2月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年2月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク