創作料理で地元生産者と交流を図る「よこすか青空レストラン」を主催する 吉田 友則さん 西浦賀出身 51歳
神出鬼没”旅するシェフ”
○…冠婚葬祭や新築祝い、野外パーティーなどオファーがあればどこへでも駆けつける”旅するシェフ”。依頼者が事前に分かっている情報はただ一つ「本人がここで料理を振る舞う」ということだけ。看板も決まったメニューもない。その日に用意された地場食材を活かし、独創的なひと皿で舌を唸らせる。「シェフは料理の総責任者を意味する称号。呼ばれるのは少し照れ臭いけれど、かけがえのない時間を皆と共有できるのが素敵」
○…東京都羽村市のレストラン「きまぐれや」がベース基地。飲食業を始めた頃から、ある一定の拠点に頓着はなかった。「もっと多くの人を楽しませたい」と、環境が違う場に出張して調理する事業を2000年からスタート。これまで国内外問わず3400軒超に足を運び、他に類を見ない独自のスタイルを確立した。”口福感”を体験できるという噂が広まり、今では全国から引っ張りだこの料理人だ。
○…生まれも育ちも西浦賀。中学でギターを始め、バンドを組み、ドブ板でライブするロック少年だった。ただ20歳を過ぎると「音楽で食っていける人はごく僅か」と焦燥感に駆られた。手に職をつけようと、横浜にある製菓製パンの専門学校で学んだ後、ジャンルにとらわれない料理を目指すべく海外へ。イタリアン、フレンチ、洋食屋などで腕を磨いた。「バンドマンも料理人も表現者。身体一つあれば、その場がステージになる」
○…「青空レストラン」と題して、地元で初めて披露した渾身のグルメ。至福の表情を浮かべる客を感慨深そうに眺める。「やっぱり三浦半島の食材が一番。次は猿島や船上で開催するのも良い。生産者の士気を高め、市外の人が横須賀に行きたくなるようなパフォーマンスをしたい」
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