今月7日、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットでソロリサイタルを催す 渡邊 達徳さん 衣笠栄町在住 24歳
自分の”音”で魅力伝え
○…音楽教室で耳にしたヴァイオリン。「自分もこんな音色を奏でてみたい」と楽器を手にしたのが小1の時。数カ月も経たずして初めて上がった発表会のステージは、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットだった。それから約15年。「ここの開演ブザーを聞くと、いつも気が引き締まる」。地元での大舞台は次のステップに向けた集大成。周囲への感謝の気持ちも込める。
○…「ヴァイオリニストとして歩みたい」と決意したのは、中学校に入る前だった。それ以降、何よりも音楽が最優先の日々。東京音楽大学では、技術の研鑽に加え、オーケストラとの共演やアンサンブルなど、活動の場を自ら切り開いてきた。演奏家として目指す姿は「どのジャンルでも弾きこなせる高い技術を持ったプレイヤー」。プロとして歩み始め、その意を改めて心に据え直した。柔和な雰囲気をまとい、「弦を振る姿に、ステージがぱっと明るくなる」とファン層も広がりつつある。
○…ソロリサイタルは、更なる飛躍の一歩。「自分の”音”を残していきたい」。選曲やアレンジにも自らの世界観を散りばめた。現在はソロや室内楽に留まらず、テレビやCM・PVのほか、音楽教室ではレッスンも受け持つ。市外での活動が多くなった分、横須賀での演奏に思い入れは深い。これまで磨いてきた技術と経験を、ステージで恩返しする―「帰る場所があるのは嬉しいこと」と笑みを見せる。
○…市内での演奏会で主に伴奏を担当するのは、ピアニストでもある母親。「いちばんしっくりくる。今回も敢えて、母にお願いした」。これに対し、「息子というよりも仲間。楽しいし、多くの事を学ばせてもらっている」と尊敬しあう間柄だ。数々のコンサート企画を通して、地元の音楽家との絆も芽生えた。「演奏を聴きに来て、横須賀の街をもっと知ってもらいたい」。音楽を介した出会いが広がることを期待している。
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