児童養護施設「春光学園」後援会の新会長となった 岩崎 聖秀さん 野比出身 44歳
子どもたちの未来を守る
○…全国にある児童養護施設の入所理由の大半が虐待によるものというデータがある。支援を行っている「春光学園」では9割がそれだという。親と一緒に暮らせない子どもたちの日常生活を指導員や保育士などが支えているが、多様化・複雑化する子どもの課題に対応していくには、外部のサポーターの存在が不可欠。施設の経済基盤の強化も重要となる。後援会の若返りは「行動する組織となるため」。志を同じくする同世代の仲間も加わり、子どもたちの未来を守る。
○…幼少時の記憶にあるのが亡父の姿。多忙な会社経営の傍らで地域奉仕に力を注いでいた。「学園の児童を招いて餅つき大会を開くなど、いつも温かいまなざしを向けていた」。事業の一部を引き継いで約10年。企業は地域社会と密接不可分の関係にあることを理解するようになり、自分なりのスタンスで関わっていくことを決めた。
○…児童養護施設の入所者が抱える課題は多様化している。情緒の安定しない子どもの割合が増加しており、学習意欲や成績の低下につながっているという。これには心のケアを伴う学習支援を充実させることで対応していく。18歳になると自立した生活を求められるが、急な環境変化に適応できないケースも少なくなく、「退園後のサポートの必要性が増している」という認識だ。
○…衣笠にあるゴルフ練習場のオーナー。三浦市三崎で商店街再生にも関わる。シェアオフィスや若者が集まる拠点を開設しているほか、廃業した喫茶店を引き継ぎ、建物と名前を残すなど辣腕を振るう。「タテ(売上や会社規模)に伸ばす発想を捨てて、横(仲間や信頼)へと広げることを意識している」。社会をハッピーにすること。これが第一義だ。
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