「しずくちゃんを救う会」代表で、海外での心臓移植の支援活動を展開する池井 将さん汐入町在住 24歳

掲載号:2017年7月28日号

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「命つなぐ」使命感を背に

 ○…「善意の力、温かさを感じている」。海外での心臓移植が必要な小学生・岡崎雫ちゃんを「救う会」を立ち上げ、今月から支援活動を開始。募金目標は約3億円。とてつもなく大きな額だが「子どもの命をつなげたい」と真摯な眼差しだ。

 ○…地域紙を発行する会社に就職し、横須賀に移り住んだのは2年と少し前。「縁もゆかりもなくて。公園が多く、子どもには良い自然環境」―という印象しかなかった。よそ者の自分は「地域の輪に入りづらい」と引け目を感じた一方で、商店街や店舗に足しげく通い、存在を認めてもらえるようになると、次第に愛着が湧いてきた。街の課題を一緒に考え、意見を交わす。そこで出会ったのが、雫ちゃんの父親だった。「地域のために精力的に動く彼を尊敬していた」。後に娘の闘病を耳にして「できることはないか」と想いを巡らせた。救う会の代表に―と依頼を受け、迷いはあったが「彼女の今後の人生には価値がある。僕がほんの少しの時間を削ることと比べれば」。退職し、活動に専念する道を選んだ。

 ○…高校時代は野球に没頭。大学進学を前に足を怪我して動くこともままならず、楽しみを見つけられなかった。「やりたいことがなく、何のために生きているのか」。無気力な状態に陥っていた。そんな中、病院で出会った同世代の看護師が懸命に働いている姿を見て「人のために進んで動いたことがあったか」と自問。以降の大学生活では、スポーツやレクリエーションを通した子どもたちとの関わりに時間を費やした。

 ○…「子どもは近くにいる大人を見て育つ。自分も彼らに還元できるよう、社会を学びたい」と故郷を離れ、この街で出会った仲間の存在も大きな刺激となった。「成長したい」。社会人になってから、常に口にしていた言葉だ。今の自分にできるのは、未来ある子どもたちに、力を尽くすこと。「だから、どうしても成し遂げたいんです」

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