神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2024年3月15日 エリアトップへ

逗子市身障協 70余年の歴史に幕 「若い世代にあと託す」

社会

公開:2024年3月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
思いを語った大石さん(右)と秋元会長
思いを語った大石さん(右)と秋元会長

 障害者の地位向上、当事者の生きがいづくりなど、約70年にわたり活動してきた逗子市身体障害者福祉協会(秋元厚子会長)が3月31日(日)付で解散する。長年、会を牽引してきた大石忠さん(89)は「制度作りなどの役目は果たした」と次の世代にバトンを託した。

 同協会の発足は1952年。約30年前のピーク時には160人いたという会員は、今では25人まで減少した。会員の高齢化も進み、8、9年前からは存続か解散かで揺れ動いていたが、「70周年までは頑張ろう」と奮起し、2022年10月に「70周年記念誌」を発行し、式典も開催。「思い残すことなくやりきった(秋元会長)」として、昨年5月の総会で解散を決定した。

 協会は、障害者が生きやすい社会制度を作るため、行政への働きかけや、会員の仲間づくり・生きがいを持たせるといった役割を果たしてきた。そのために、旅行の企画や短歌、俳句、華道、料理といった趣味の会作りなども行ってきた。秋元会長は「交通事故で車いす生活になり、旅行などは諦めていたが、タイ旅行で仲間におんぶしてもらったことは今でも忘れられない」と懐かしむ。

 また、1987年には障害者雇用と地域交流の場として、池子の第一運動公園に福祉の店「青い鳥」を開店。駄菓子やアイスクリームの販売などを通じて、市民の憩いの場として親しまれたが、会員の高齢化で店員の確保が困難になり、20年に閉店を余儀なくされた。大石さんは「施しを受けるのではなく、働いてお金を得る喜びを知ることで、自信を持つことにつながった」と振り返る。

 協会は解散するが、今後の障害者の福祉に関して、特に心配はしていないという大石さん。「我々の時代と違ってネットワークが発達したことで、障害者でも情報を容易に得られるようになった。土台は築いたので、あとは若い人たちがどういう要望をしていくかだ」と期待を寄せた。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のトップニュース最新6

1600年前のロマン解禁

長柄桜山古墳群第一号墳

1600年前のロマン解禁

整備完了、式典に180人

4月26日

未来に残す文化資源

逗子文学年表

未来に残す文化資源

有志が調査、編集

4月26日

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook