週末のJR逗子駅前に青いジャンパーを着て、逗子を訪れた人への観光案内やガイドツアーなどのボランティア活動を行ってきた「逗子観光推進の会」が3月31日、活動最終日を迎えた。19年間の歴史を支えてきた山内弘之さん(86)は「我々に続く若い人が出てきてくれたらうれしい」と期待を寄せる。
同会は2005年5月に産声を上げた。前身は逗子市観光協会のもと、駅前でガイドをしていた「観光協会友の会」。事情で友の会が解散する時に、「このまま無くなってしまうのはもったいない」と有志が集まり、推進の会が発足した。
最盛期に25人ほどいたメンバーは、最終的に13人まで半減。毎週木曜から日曜まで駅前で道案内や観光案内をしていた活動も、日曜と祝日しかできなくなっていた。また、駅立ち以外にも「逗子とっても小さな旅」と銘打った独自のツアーを40回ほど行ってきたが、人手不足からツアーの運営も難しくなっていた。こうした事情もあり、会は解散を余儀なくされた。
最後の会長を務めた山内さんは立ち上げメンバーの一人。定年退職後、旧逗子市郷土資料館で3年ほど管理人を務め、その間に勉強した逗子の地理や歴史を観光に生かせたらと、友の会に参加した。副会長だった石渡哲夫さん(79)とは13年ごろから活動を共にしてきた。「逗子都民」だったという石渡さんは定年退職後、改めて「逗子ってどういうところだろう」と思った時に、推進の会の存在を知り、同会の門を叩いた。
山内さんによれば、活動をしていく中で時には観光客からの質問に答えられず、「そんなことも知らないのか」と叱責されることもあったという。その度に勉強して知識を蓄え、ガイドとしての力をつけていった。そうした積み重ねもあり、市経済観光課が進める「逗子市・自然の回廊プロジェクト」のマップ制作にも携わるなど活動の幅も広がっていった。
2人に逗子の魅力を尋ねると、「江の島や富士山が見える海の景色」「神武寺、まんだら堂やぐら群、小坪漁港などの歴史」と答えが返ってきた。一方で、「駅前に観光案内的なものがない」「もっとまち中のトイレをきれいに」といった課題もあげた。
「会は解散するが、我々にまだ使い道があると思ったら声をかけてもらいたい。まだまだ元気ですから」と山内さん。また、「若い世代の人で同じような活動をしてくれる人が出てきたら、そんなうれしいことはない」と展望を語った。
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