〜新春寄稿〜 神奈川県議会議員 近藤だいすけ 愛する逗子葉山の未来のために
新年の幕開け、逗子市と葉山町で一人しか選出されない県議会議員であることを自覚し、地域と県が連携し、まちづくりが進むよう邁進します。
3千以上ある県事業の中で、本年に近藤が注目する重点施策をお示しし、県政報告といたします。
総合的病院開設による地域医療の充実
逗子市は総合的病院を誘致し、平成32年度の開業を目指しています。高齢化に伴う医療需要の増加は明らかであり、2次救急医療を他自治体に委ねる現状からも総合的病院はこれまで以上に必要とされています。市は、最終的に300床の病院を目指していますが、現状確保された病床は109床にとどまっています。
本年は、国の病床基準が見直され逗子市と葉山町を含む横須賀・三浦医療圏は増床が見込まれますが、地域医師会などの参加する調整会議の理解のもと最終決定を県が行うことから、病床をいかに確保するかが地元県議の私に課せられています。
「稼ぐ自治体」をつくる
逗子市の7億円の緊急財政対策による住民サービスカットが様々な波紋を広げています。原因は様々ありますが、多くの自治体が抱える共通課題であります。
「歳出削減=サービスカット」で収支を均衡させるようではまちの輝きは失せるばかりであり、いかに「歳入増加=稼ぐ自治体」をつくっていくかを私は考えます。
私が注目しているのは、「自治体新電力」です。電力自由化を利用し自治体が電力の調達から供給までを地域で完結するエネルギー会社の設立です。先進市である福岡県みやま市(人口3万5千人)では、売電収益2億円/年を使い、様々な住民サービス向上に使っています。
逗葉新道の無料化に向けて
逗葉新道の無料化と逗子葉山をつなぐ三浦半島中央道路の早期延伸について、黒岩知事を質しました。逗葉新道は無料化を前提に整備されていませんが、県政史上初めて知事が無料化にふれ、三浦半島中央道路の逗子葉山区間の開通に合わせるなど言及しました。本年度予算には中央道路の地質調査や測量費が計上され、事業着手に向け前進しています。両道は脆弱な三浦半島の道路網を改善し、災害時には重要な避難経路になることからも実現を急ぎます。
東京五輪・パラリンピックに向けて
セーリング競技会場となる江の島ヨットハーバーの約千艇の船の移動が課題とされていますが、その一部を葉山港に移す整備方針が決定されました。現在、昨年の台風21号の被害修復を急いでおり、本年にはセーリングのプレプレオリンピックが開催されます。県有施設である両港を五輪後も県民に愛されるセーリング拠点としていきます。
住民のいのちを守る
生活の原点は「安全安心」な社会。最悪の被害が見込まれる「大正型関東地震」が発生すると、逗子葉山は震度7の激震と10m以上の津波に襲われることが県地震防災戦略で想定されています。逗子葉山で約2300人の死傷者が想定されていることから、県の支援を最大限に利用し、市町とともに対策強化を急ぎます。
|
|
|
|
|
|