小田原市立小中学校の用務員がこのほど、小田原箱根商工会議所を会場に行われた研修でAED(自動体外式除細動器)の使用方法を学んだ。市から用務員業務を請け負う(株)オービーエム管財(市内風祭)が31校の75人を対象に実施。研修は10年以上継続し、清掃手順や転倒防止などテーマを変えて行ってきたが、AEDの使用は今回が初めて。
講師に招いた市消防署員が、意識を失っている人を発見した場合の呼び掛けから心臓マッサージ、人工呼吸、AEDの使い方の見本を見せてから参加者が実践。緊張して手順を飛ばしてしまう人もいたが、一つずつ指導を受けて心肺蘇生法やAEDの操作を体験した。
城南中学校に務める加藤茂さん(70)は、「AEDの操作は初めて。子どもが多い学校で、万が一の時に対応できれば」と研修を振り返った。