神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

めいぼく椀の端材、ツリーに WSコンシェルジュ 福本ミカさん

社会

公開:2023年8月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
福本さん(左)と薗部さん。中央がお椀になりたかったツリー
福本さん(左)と薗部さん。中央がお椀になりたかったツリー

 割れや節など加工できないお椀の材料を、新たな商品に生まれ変わらせる。薗部産業株式会社(小田原市)とワークショップコンシェルジュの福本ミカさん(アスペングローブ代表・厚木市)がアップサイクルに取り組んでいる。

 薗部産業は木工製品・漆器の製造販売を行う企業。日本の銘木を使い、木そのものが持つ色味や木目を活かした「めいぼく椀」は、グッドデザイン賞「ロングライフデザイン賞」を受賞するなど高い評価を得ている。

 一方、福本さんは愛知県の木工所で生まれ育ち、結婚を機に上京。2016年に起業し、モノづくりを通じて環境教育を伝えるワークショップの運営や純銀や木の商品企画を行っている。

 福本さんは5年ほど前、木製品事業者の支援を行う県産業技術センター の紹介を通じて、めいぼく椀を知った。「見るからに上質な木。端材もあるはず、なにか活用できないか」と考えていた矢先、都内の展示会で薗部産業の薗部弘太郎さんと出会った。

 めいぼく椀を製造する上で、年間で2tトラック数台分の端材が生まれ、炭や灰として活用していた。これまでも端材使用の申し出はあったが、かたい木材に全員断念した。「彼女の熱意に『やれるものなら、やってみな』と託したいと思った」と振り返る。福本さんは「生まれた時から木にふれてきた。できる」と即答した。

木の色味・大きさ生かし

 その日から端材との格闘が始まった。小さくカットされているため、大きな機械を使えず、専用の治具を必要とする苦労もあった。ふと、木の種類ごとに違う色合いに着眼、「この色味を生かして、お椀の材料だったことがわかる小さなツリーはどうか」と閃いた。薗部さんの支援も受けながら試作を重ね、20年の年末に完成した。

 「お椀になりたかったツリー」と銘打った商品に、薗部さんは「まさか完成できるとは」と喜んだ。23年には「神奈川なでしこブランド」にも認定され、商品の認知も広がりつつある。福本さんは「木を身近に感じ、地球環境を知るきっかけになれば」と話している。

湘南巻き爪矯正院 小田原院

無料相談会実施中!神奈川16店舗展開 施術実績41万回超 切らない・痛くない「負担の少ない施術」

https://www.shonanmakitume.com/odawara/

<PR>

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

倫理経営を学ぶ講演会

倫理経営を学ぶ講演会

小田原市倫理法人会が開催

2月15日

県西ゆかりの作家ら出展

県西ゆかりの作家ら出展

新九郎で 2月24日まで

2月15日

林野火災に備えヘリ訓練

林野火災に備えヘリ訓練

小田原市と横浜市が連携

2月15日

ICT化に対応を

東京地方税理士会

ICT化に対応を

小田原支部が70周年

2月15日

「小学生記者」を募集

こどもタウンニュース

「小学生記者」を募集

2月15日

チェロの魅力存分に

チェロの魅力存分に

 2月24日 タウンニュースホール

2月15日

あっとほーむデスク

  • 2月15日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook