――町長に就任し、約2カ月が経ちました。現在の手ごたえは。
「滑り出しとしては、想定していたことができています。メイヤー職として町議会議長が儀礼的な職務を引き受けてくださっている分、実務に専念できることも大きいですね」
――昨年12月には町民と直接話す「町長室開放日」の実施もありました。
「多くの町民の方に足を運んでいただき、たくさんの宿題をいただきました。個人的な要望よりも公への提案が多いことが印象的でした」
ヒト、モノ、カネ見直しも
――所信表明で任期前半の2年を「まず地固め」とのことでしたが。
「退職した職員の穴を埋めることが急務となっています。条例を整備し任期付採用などを進めていく一方で、全職員と面談し、それぞれが抱える課題や希望にもよりそっていきたい。属人的な仕事をなくす。行政としての基礎力を上げる。人づくりの1年にしたいと考えています」
――町政運営の方針、戦略は。
「ヒト、モノ、カネ、色々な部分にメスを入れています。就任してすぐに予算査定を行いましたが、事業を実施するためには2億円ほど足りないことがわかりました。議会の承認は必要ですが、いくつかの公共施設の廃止もやむを得ない状況です。また、指定管理となっているケープ真鶴、真鶴魚座などはマーケットサウンディング調査を行い、民間事業者の意見や新たな提案を活用し活性化につなげていきたいと思います」
――公約に揚げた水道料金値下げへの取り組みは。
「ひとまず、国の交付金を使って限定的にはなりますが、次年度は水道の基本料金の値下げを実施する計画です」
――空き家問題についても新たな対策を検討しているとのことですが。
「熱海市の別荘等所有税や京都市の非居住住宅利活用促進税などを参考に、税制面でも空き家対策を進めていきたい。民間では空き家をリノベーションし、店舗として活用するなどまちの活性化につなげています。まちも物件を発掘していかないといけません」
――町民へのメッセージを。
「ガラッと変わるとの期待をいただいていますが、正直すぐには変えることは難しい。それでも変化の兆しを感じていただける仕込みを進めています。きちんと発信していけたらと思います」
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