小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2014年9月6日
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果樹に被害を与えるカメムシが神奈川県下で数多く発生し、小田原市内の果樹園にも飛来が確認されている。ナシやカキの収穫最盛期を控え、県には市内農家から対策に関する問い合わせも相次いでいる。
病害虫の発生状況調査を行う県農業技術センターによると、カキや柑橘類などの果汁を吸うカメムシが今年は県下全域で大量発生。市内における捕獲数などは公表していないが、過去10年の平均と比較しても「かなり多い」という。
要因として考えられるのは、昨年から越冬した個体数が多かったこと。そのため、全体の個数が増加したことでカメムシが好むヒノキの球果が不足し、果樹園にまで飛来しているという。
これに伴い、県は８月22日に注意報を発令。９〜10月まで、ナシ、カキ、温州みかんなどの被害が多くなると予想し、防除対策などを呼びかけている。
ナシやミカンを作る市内のある農家からは、「カメムシに吸われるとナシの実がへこんでしまい、商品価値がなくなってしまう。防虫剤で対処するしかない」という声も聞かれた。
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