小田原箱根商工会議所(鈴木悌介会頭)は11月29日、湯本富士屋ホテルで70周年記念式典を行った。毎年恒例の会員表彰に加え、観光フォーラムを開催。商議所オリジナルの「平成の城下町・宿場町構想」も披露した。
冒頭およびフォーラム前のあいさつで鈴木会頭は、昨年の箱根大涌谷の火山活発化が小田原経済に大きな影響があったことから、現状の課題44項目を示した『小田原箱根の観光ビジョン』として作成したことを説明。「各項目実現のため、タスクフォースを立ち上げた」ことを紹介した。
フォーラムでは、火山・噴火に備えた金融商品の提案と観光を軸にした街づくり案「平成の城下町・宿場町構想」が示された。
「平成の城下町・宿場町構想」は、「未来予想図の見える化」として、小田原城を中心に回遊性の高い「歴史・文化テーマパーク化」を目指すというもの。お堀端通り周辺を「江戸時代景観ゾーン」、かまぼこ通り周辺を「小田原宿復活ゾーン」などエリアの特長に合わせて6ゾーンに分け、大手門や三の丸堀の復元、かまぼこ通り近くに大型バス駐車場の新設など再開発や活性化案を提示。さらには、ゾーンごとに特区を申請するなど規制緩和でコンテンツに磨きをかけ、行政や民間企業などに働きかけ、実現させたい考えを示した。
その後、伊勢のおかげ横丁の設計に携わった一級建築士の前田伸治さんらによるパネルディスカッションを実施。前田さんは「この構想が実現できれば、歩く楽しさが増え、人の流れが大きく変わるはず」と評価。鈴木会頭は「観光ビジョンを一つひとつ形にしていければ」と話した。
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