金沢文庫と金沢八景を結ぶ京浜急行線線路沿いの西側にある約1Kmの道路に11月6日、自転車走行を車道に誘導する路面表示が設置された。横浜市内では鶴見区に続き2例目。地元の要望を受け、実現した。
自転車通行の路面表示がされたのは、金沢八景から金沢文庫に向かって左側の車道。約1Kmにわたり、自転車を示す白色のピクトグラム(※)と青色の矢羽根マークで、車道の自転車走行をうながしている。
この道路沿いには複数の学校や事業所があり、自転車だけでなく歩行者も少なくない。また事業所から車が出る際、歩道を走ってきた自転車と接触する事例も度々あったという。
そこで中区・磯子区・金沢区の労働組合から成る「なぎさ地区連合」は、自転車対策を神奈川県議会議員・松崎淳氏に相談。9月11日、同道路の自転車に対する要望書を提出した。要望を受け松崎氏は金沢土木事務所、金沢警察署、金沢区役所に持ちかけた。協議の結果、自転車専用通行滞を設置する十分な幅がないため、自転車走行を車道に誘導する路面表示の設置が決まった。要望から2カ月のスピード設置となった。
車道走行を推奨
今年6月1日、改正道路交通法の施行に伴い、危険行為を繰り返す自転車運転者に対する罰則が強化された。「歩行者用道路における車両義務違反」「通行区分違反」(自転車は左側通行。逆走は違反)など14項目の危険行為が対象となっている。
今回設置された表示は、自転車専用通行帯を表す帯状の路面表示と違い、自動車と自転車が混在する空間であることを示す。車道走行はあくまで推奨で、歩道を走行しても違反にはならない。土木事務所は「(表示設置で)運転者や歩行者の安全が少しでも向上すれば。皆さんにはルールを守り、安全走行を心がけてほしい」と話した。
※ピクトグラム…一般に「絵文字」と呼ばれ、何らかの情報や注意を促すための視覚的サイン。
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