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横浜プレシジョン 木星探査機開発に貢献 宇宙科学研究所から感謝状

社会

公開:2024年5月9日

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宇宙科学研究所からの感謝状を手にする鈴木社長
宇宙科学研究所からの感謝状を手にする鈴木社長

 昨年4月に欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた木星氷衛星探査計画「JUICE」の探査機開発に貢献したとして、精密メッキ加工などを行う横浜プレシジョン株式会社(鈴木佳則代表取締役社長)=金沢区鳥浜町=にこのほど、JAXA宇宙科学研究所から感謝状が贈られた。同社は観測機器の精密部品へメッキ(表面処理)を行った。探査機は約8年かけ、2031年に木星系に到達する予定で、現在も飛行を続けている。

 発端は今から約7年前。宇宙、航空、防衛関連部品への貴金属精密メッキなどを手掛けてきた同社の鈴木社長の元に、JAXAから一本の電話がかかってきた。電話では、ヨーロッパ主導のプロジェクトで、史上最大級の国際太陽系探査計画があり、その探査機にのせる部品のメッキについて相談したいという内容だった。

 今回のJUICEのミッションは、太陽系最大の衛星「ガニメデ」などの調査。地下に海がある可能性や、地球外生命の存在を探求するために、JUICEには国際公募で選定された10の観測機器を搭載。同社は、探査機の目にあたる観測機器「ガニメデレーザー高度計GALA」の「鏡筒」といわれる部品にメッキを行った。

 1946年創業の同社のメッキ加工は、過酷な環境でも問題なく利用できる米国の品質基準「MILスペック」に準じた内容で対応。探査機が太陽光線にさらされると表面温度が120度から130度になる一方、星の影に入るとマイナス170度と、地上とは異なる温度差でも正常に動く温度管理が求められる。またミッション終了の2035年までの長い年月にも耐えられる高機能な金属の表面処理ができる会社は国内でも数社に限られ、宇宙や防衛関連部品で長年の実績がある同社に白羽の矢が立った。

金沢から宇宙へ

 同社は約7年前にJAXAから依頼を受けてから、仕様の提案やダミーで実験を繰り返し、6〜7回試作を繰り返してきたという。探査機は23年4月に仏領ギアナから打ち上げられ、34年のガニメデ周回軌道到達に向け飛行を続けている。

 鈴木社長は感謝状について「私たちのような町工場に対して、身に余る光栄。しがないめっき屋のささいな技術が日の目を見たのは、サポートしていただいたお客様のおかげ」と喜びをかみしめる。ものづくりの基盤技術として宇宙、航空、ロボットなどの次世代産業分野への重要な技術も備えるメッキ業について「日本のものづくりの未来を信じ、社会に貢献していきたい」と話した。

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